東北労働金庫

東北労働金庫について

東北労働金庫（略称：東北労金）は、宮城県仙台市に本店を置く、労働金庫法に基づいた協同組織の福祉金融機関です。営利を目的とせず、労働組合員や地域住民の生活を支援することを目的として運営されています。

2003年10月1日、東北地方の6県（青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県）にそれぞれ存在していた労働金庫が合併し、現在の東北労働金庫が発足しました。この合併は、労働組合の組織率低下や金融機関間の競争激化といった厳しい経営環境に対応するためのものでした。存続金庫は旧宮城労働金庫であり、合併に伴い、各県庁所在地にあった旧労働金庫の本店営業部は、それぞれの都市名を冠した支店へと変更されました。また、各県には本部が設置され、地域に根ざした金融サービスを提供する体制が整えられました。

当初、このブロック単位での再編は一時的なもので、2010年度までには全国の労働金庫を統合し、「日本労働金庫」（仮称）を設立する計画もありましたが、実現には至っていません。

近年の取り組み

2017年1月からの個人型確定拠出年金（iDeCo）の制度拡充に伴い、東北労働金庫は公務員向けの金融機関としての認知度向上に注力しました。地方公務員の組合執行部へのアプローチを通じて、iDeCo制度の周知に努めました。また、同年3月までに、関連会社である東北労金サービスに店舗運営を委託する代理店を2店舗開設し、業務の効率化を進めました。

沿革

東北労働金庫の歴史は、各県の労働金庫設立に遡ります。

1951年：福島県労働金庫、宮城労働金庫が設立
1952年：秋田県労働金庫、岩手労働金庫、山形県労働金庫が設立
1953年：青森県労働金庫が設立

その後、各県労働金庫は、オンラインシステムの導入や他金融機関との提携などを進め、利便性の向上に努めてきました。

1979年：労金東北事務センター稼働
1985年：全国労働金庫ネットワークサービス（ROCS）稼働
1990年：MICS稼働
1992年：全国統一オンラインに加入
1999年：郵便貯金提携開始
2001年：インターネットバンキング開始

そして、2003年には東北6県の労働金庫が合併し、現在の東北労働金庫が誕生しました。

2003年：東北労働金庫設立

合併後も、Pay-easyの導入やセブン銀行、イオン銀行との提携など、サービス拡充を継続しています。

2004年：Pay-easy開始、セブン銀行との片方向接続開始
2008年：イオン銀行との接続開始

また、インターネット支店の開設や社会貢献プログラムの導入など、新しい取り組みにも積極的です。

2007年：東北労働金庫インターネット東北支店を開設、NPO支援センターと協働して社会貢献プログラムを導入

2011年以降は、支店の統廃合や移転を積極的に行い、効率的な店舗運営を目指しています。

2011年：複数支店の統合・ブランチインブランチ化
2012年：多賀城支店を塩釜支店に統合
2014年：福島県本部と福島支店を複合施設に移転

2015年、日本生活協同組合連合会と全国[[労働金庫協会]]が「緊急災害対策等に係る相互連携協定」を締結。

2016年以降は、ATM提携を強化し、利便性を高めています。

2016年：イーネット、ローソンATM、ビューアルッテとの接続開始
2017年：代理店方式の導入
2018年：秋田県内の店舗再配置

ATM相互提携

東北労働金庫は、あすなろNETのほか、イオン銀行ATM、イーネット、ローソン銀行ATMと提携しています。これにより、利用者は全国の提携ATMで現金を引き出すことが可能です。これらの提携は、労働金庫連合会本店を経由して行われており、直接的な接続ではありません。

労働金庫の役割

労働金庫は、労働者のための金融機関として、住宅ローンや教育ローンなど、組合員や地域住民の生活を支援する様々な金融商品を提供しています。また、社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、地域社会の発展にも貢献しています。

関連情報

労金カードサービス
労働者[[福祉]]

外部リンク

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