南大分駅

南大分駅：歴史と変遷を刻む久大本線の一駅

大分県大分市永興三丁目に位置する南大分駅は、九州旅客鉄道（JR九州）久大本線沿線に佇む駅です。1915年（大正4年）10月30日、大湯鉄道の永興停留場として開業。その後、交換設備の増設や駅への昇格、大湯鉄道の国有化を経て、1925年（大正14年）1[[2月1日]]には現在の「南大分駅」へと改称されました。

長い歴史の中で、南大分駅は幾多の変遷を遂げてきました。1971年（昭和46年）2月20日には貨物取扱いを廃止し、業務委託駅となりました。1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化によりJR九州の駅となりました。1993年（平成5年）3月27日には、コンビニエンスストア「生活列車」を併設した全国初のコンビニ一体型駅舎に改築されました。このコンビニは後にギフトショップ「シャディサラダ館」を経て、現在は朝日新聞販売店となっています。

2008年（平成20年）3月15日には、臨時列車TORO-Qの停車駅となりにぎわいを増しましたが、車両老朽化のため2009年（平成21年）11月29日にTORO-Qは廃止されました。2012年（平成24年）1[[2月1日]]にはICカード「SUGOCA」の利用が可能となり、利便性が向上しました。2022年（令和4年）3月11日にはみどりの窓口が営業を終了し、2023年（令和5年）10月1日にはJR九州サービスサポートによる業務委託駅から九州旅客鉄道本体による直営駅へと移行しました。現在、きっぷうりばが設置され、ICカードSUGOCAは出入場とチャージに対応しています。

駅構造は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム間は構内踏切で連絡しています。駅舎には朝日新聞販売店が併設されています。

利用状況を見ると、1965年（昭和40年）度は乗車人員295,304人、降車人員296,192人、手荷物や小荷物の取扱いもありました。2015年（平成27年）度は乗車人員が203,296人、降車人員が200,583人となっています。

駅周辺は、かつて田んぼが広がる風景でしたが、現在は駅の北側に城南団地、南側に大石町などの住宅地が広がり、生活圏としての役割を担っています。

隣の駅は、久大本線上り方面が賀来駅、下り方面が古国府駅です。南大分駅は、長い歴史と地域住民の生活に密着した、久大本線における重要な駅の一つと言えるでしょう。これからも、地域社会に貢献し続け、多くの人々の暮らしを支えていくことが期待されます。

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