南桜井駅 (埼玉県)

南桜井駅

南桜井駅は、埼玉県春日部市米島にある東武アーバンパークライン（旧野田線）の駅です。駅番号はTD12。埼玉県内の東武アーバンパークラインでは最も東側に位置しています。

歴史

南桜井駅の歴史は長く、1930年（昭和5年）に総武鉄道野田線の永沼臨時停留所として開業したのが始まりです。翌年には常設駅となり、1932年（昭和7年）には約400m柏寄りへ移転し、現在の駅名である「南桜井駅」に改称されました。その後、1943年（昭和18年）には当駅から柏寄り約800mの場所に米島駅（貨物駅）が開設されています。1944年（昭和19年）には東武鉄道が総武鉄道を合併、同社の駅となりました。第二次世界大戦の影響もあり、1945年（昭和20年）には一時営業休止となりましたが、1956年（昭和31年）に米島駅と統合され、現在の場所に移転しています。1983年（昭和58年）には橋上駅舎に改築され、現在に至っています。近年では、2009年（平成21年）に発車メロディーを導入、駅業務を東武ステーションサービスへ委託するなど、利用者にとって利便性の向上に努めています。

駅構造

南桜井駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車の交換が可能です。橋上駅舎を備え、改札階とホーム、各出入口を結ぶエレベーターとエスカレーターが設置されているバリアフリー設計となっています。トイレは、1番線ホーム中央に通常のトイレ、改札階に多目的トイレが設置されています。2007年（平成19年）のダイヤ改正で昼間時間帯の10分間隔運転の実施に伴い、当駅場内が川間駅方へ約0.8km延長されました。この延長により、昼間時間帯は常に当駅で列車が行き違いをするダイヤとなっています。これは梅郷駅でも同様の方式が採用されています。

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗降人員は13,233人です。近年は安定した利用者数を維持しています。

駅周辺

駅周辺には、春日部市コミュニティバス「春バス」が運行されています。2024年1月のルート改正で南口への乗り入れは廃止されました。以前は、平成エンタープライズが運行する南桜井駅北口～イオンモール春日部～春日部駅東口間の路線バスがありましたが、2020年（令和2年）12月31日に廃止されています。

隣の駅

かつて当駅と川間駅の間には武州川辺駅が存在していましたが、1950年（昭和25年）7月4日に廃止されています。

備考

愛知県にも「南桜井駅」という駅名が存在します。こちらは、名鉄西尾線にある駅で、2008年（平成20年）6月29日に開業しました。

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