東武ステーションサービス

東武ステーションサービス株式会社は、東武鉄道が100%出資する子会社であり、東武鉄道の駅運営を担う重要な役割を果たしています。2015年7月1日現在、東武鉄道の駅のうち、他の鉄道事業者へ委託している押上駅（東京メトロ）、新藤原駅（野岩鉄道）、相老駅（わたらせ渓谷鐵道）、赤城駅（上毛電気鉄道）、寄居駅（秩父鉄道）を除く全駅の駅業務を受託しています。

駅運営業務は多岐にわたり、旅客への対応、改札業務、駅構内の案内、安全管理など、駅の円滑な運営に必要な業務を幅広くカバーしています。かつては、東武日光駅や鬼怒川温泉駅などの観光地にある駅では、「ツーリストセンター」を運営し、旅行案内業務も行っていましたが、2023年7月1日より、この業務は東武トップツアーズへと譲渡されました。

東武ステーションサービスで駅業務の経験を積んだ社員には、東武鉄道本体へ転籍する道も開かれています。転籍後は、車掌や運転士など、鉄道運行に直接関わる職種に就くことも可能です。これは、東武ステーションサービスが、東武鉄道の鉄道員を育成する役割も担っていることを示しています。

業務受託駅
2019年3月16日現在、東武鉄道が管理するほぼ全駅の駅業務を受託しています。ただし、前述の通り、他の鉄道事業者に委託されている駅は除きます。駅長や助役、一部の駅係員は、東武鉄道からの出向という形で東武ステーションサービスに在籍しています。

その他
発足当初から、東武ステーションサービスの駅員の制服は東武鉄道と全く同じものが使用されています。そのため、外見から両社の社員を区別することは困難です。

会社発足当初は、伊勢崎線系統の館林駅より北側、日光線系統の新栃木駅より北側の64駅（赤城駅、相老駅、伊勢崎駅、新藤原駅を除く）が受託範囲でした。その後、東武鉄道からの公式発表はありませんでしたが、徐々に受託駅が増加し、2015年7月1日には全駅受託となり、有人駅全てが東武ステーションサービスの担当となりました。

他の主な子会社
東武インターテック株式会社（車両メンテナンス）
東武エンジニアリング株式会社（線路・電気設備メンテナンス）

東武ステーションサービスは、東武鉄道グループの一員として、駅運営の専門性を活かし、安全で快適な鉄道サービスの提供に貢献しています。駅業務のアウトソーシング化が進む現代において、同社のようなステーションサービス企業の役割はますます重要になっています。

関連項目
東武鉄道
東武グループ
ステーションサービス

外部リンク
東武ステーションサービス
* 駅業務、構内営業業務等を新会社に委託します（東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ）

もう一度検索