南陸運

南陸運株式会社の概要

南陸運株式会社（南バス）は、鹿児島県大島郡与論町に位置する交通事業者です。この会社は、与論島内での移動をより便利にするためのバスサービスを提供しており、同じ地域でホテル業を行う南商事の系列会社にあたります。

事業所情報

• - 所在地: 鹿児島県大島郡与論町茶花1581-2

概要と沿革

この会社は、与論島内を行き来する路線バス事業を主に運営し、加えて貸切バスやタクシー業務も展開しています。具体的な歴史を辿ると、1960年（昭和35年）6月に「南タクシー株式会社」として設立され、その後1961年（昭和36年）5月に現在の名称に変更されました。そして1962年（昭和37年）12月からは貸切バスサービスの提供を開始しています。

バス事業

路線バス

南バスの路線バスは、与論島内を一周する形で運行されており、実際には与論港や与論空港への乗り入れは行っていません。これは地域内の移動を主眼に置いた路線設計であり、停留所以外の場所でも自由に乗降できる柔軟性があります。旅行客を意識した運賃設定があり、2008年（平成20年）4月からは均一運賃として大人200円、小児100円と定められています。さらに、観光客向けに2日間利用できる「来島記念バス乗車券」も販売されており、大人500円、小児300円で購入可能です。

南バスの路線は以下のように設定されています:

• - 南バス前（茶花） → 与論病院 → 与論小学校前 → 百合ヶ浜入口 → 古里 → 那間 → 南バス前

また、与論病院を先に回る「南回り」と、那間を先に回る「北回り」の2つのルートが案内されています。

貸切バス

南陸運は貸切バスサービスも提供しており、時間貸し料金に加えて送迎のみの料金も設けています。多様なニーズに応えるため、個別の料金プランが設定されています。

車両

保有するバスは、主に日野・レインボーのマイクロバスと中型バス、日野・リエッセIIの計3台で構成されており、創業時からその台数は変わっていません。これにより、堅実な運営を続けています。

その他の事業

南陸運はタクシー事業のほかに、レンタサイクルサービスも提供しています。これにより、地域内の移動手段が増え、観光客はもちろん、地元の住民にも便利な交通手段を提供しています。

参考文献

この情報に関する詳細は、川瀬修一著の『離島に生きるバスたち 与論島の小さな路線バス』（バスマガジン Vol.57、講談社ビーシー、2013年）を参照してください。

与論島の独自の交通システムは、地域の活性化に寄与しており、訪れる人々にとっても快適な移動体験を提供しています。

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