卯之町駅

卯之町駅について

愛媛県西予市宇和町卯之町二丁目にある卯之町駅は、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はU22で、駅名標には「開明学校と文化の薫る高原の駅」と記されています。2004年の合併で誕生した西予市の代表駅として、全ての特急列車が停車します。

歴史

1941年に宇和島線（現在の予讃線）の北宇和島駅 - 当駅間が開通した際に開設されました。その後、1945年に予讃本線の八幡浜駅 - 当駅間が開通し、予讃本線所属の駅となりました。かつてはホームの長さが5両分しかありませんでしたが、現在は8両編成に対応できるように延伸されています。これは、多客期の特急「しおかぜ」の増結を考慮したものです。

2016年からは、西予市による『卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業』が進められ、2021年10月から駅舎の建て替えが行われました。そして、2022年11月5日には、西予市産の木材を使用した新しい駅舎が完成し、供用が開始されました。

特徴

肱川上流の宇和盆地に位置する卯之町駅は、JR四国の中でも標高が高い場所にあります（標高208m）。そのため、冬場は特に冷え込みが厳しくなります。かつては、1959年から1[[2月]]から3月にかけて、駅の待合室に「愛の火鉢」が設置され、駅窓口営業時間帯には火が灯されていました。しかし、2021年から2022年の冬は、駅の無人化と建て替え工事のため、火鉢は設置されませんでした。

また、「卯年」の2011年1月には、卯之町地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことを記念して、期間限定でウサギが駅長を務めました。このウサギは「つばさ」と名付けられ、野村農業公園ほわいとファームで飼育されていたウサギでした。

予讃線の当駅を含む八幡浜駅以南は、戦時中の突貫工事により建設されたため、急勾配（33‰）があります。立間駅にかけては、ミカン畑の間から法華津湾を望むことができます。

駅構造

卯之町駅は、単式ホームと島式ホームの2面3線の構造となっています。ホームは駅舎側から1番線、2番線の順に並んでいます。自動券売機が設置されているほか、2022年2月からは駅前の複合施設で一部の乗車券が販売されています。かつてはみどりの窓口がありましたが、2019年10月15日に営業を終了しました。また、駅構内にはパン屋やキヨスクがありましたが、現在は閉店しています。

かつては、タブレット授受器が1、2番線にありましたが、ホーム有効長延伸のため、現在は使用されていません。1番線が下り本線（宇和島方面）、島式ホームが上り本線（松山方面）で、3番線は上下待避線として使用されています。かつては、八幡浜や宇和島からの折り返し列車が3番線を使用していました。4月29日のれんげ祭りの臨時列車は3番線で折り返します。

利用状況

1日平均の乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

駅は西予市宇和町の中心部に位置し、市役所、文化会館、商店街、金融機関、農協などが集まっています。駅の東側には、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史的な町並みが残っています。全特急列車が停車するため、松山市方面への通勤者も多く利用しており、駅周辺には広い駐車場が整備されています。

バス路線

宇和島自動車が以下のバス路線を運行しています。

野村・三瓶・明浜方面：「卯之町駅」停留所（駅前）
急行便と松山・大洲・宇和島方面：「西予市役所前」停留所（駅から徒歩3分）
* 特急便・高速バス：「卯之町営業所」停留所（駅から徒歩約10分）

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■予讃線

上宇和駅 (U21) - 卯之町駅 (U22) - 下宇和駅 (U23)


卯之町駅は、地域の歴史と文化を感じさせる駅として、多くの人に利用されています。

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