原田衛

原田 衛

原田 衛（はらだ まもる）は、1999年4月15日生まれ、兵庫県伊丹市出身のラグビー選手です。ジャパンラグビーリーグワンに加盟する東芝ブレイブルーパス東京に所属し、最前列の中央でプレーするフッカー（HO）を担っています。身長は175cm、体重は101kgという体格を誇り、そのニックネームは「あざらし」です。

経歴

ラグビーとの出会いは早く、5歳の時に地元の伊丹ラグビースクールで競技を始めました。その後、名門である桐蔭学園高校に進学。高校時代にはチームのキャプテンを務め、リーダーシップを発揮しました。その活躍が認められ、3年生時には高校日本代表に選出されています。

高校卒業後は慶應義塾大学に進み、体育會蹴球部でプレー。大学でもジュニア・ジャパンやU20日本代表といった各世代の代表チームに選ばれるなど、国内外で経験を積みました。大学在学中の2020年には、スーパーラグビーに参戦していたサンウルブズの練習生として貴重な機会を得ています。そして、大学4年次にあたる2021年には慶應義塾體育會蹴球部の主将を務め上げ、チームを牽引しました。2022年3月に大学を卒業しています。

プロキャリア

大学卒業後の2022年春、東芝ブレイブルーパス東京への加入が発表され、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。同年4月16日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022シーズンの第13節、ブラックラムズ東京との試合に途中出場し、記念すべき公式戦デビューを飾りました。

ルーキーシーズンとなった2022-23シーズンでは、リーグ戦全16試合に出場。うち8試合で先発メンバーに名を連ねるなど、チームにとって欠かせない存在へと成長しました。そして、2023年11月には、リーチマイケル主将を支えるバイスキャプテン（副将）に就任し、チームの中核としての役割をさらに強化します。

タイトル獲得と日本代表

迎えたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24シーズンは、原田選手にとって飛躍の年となりました。第5節を除くリーグ戦全試合、そしてプレーオフの全2試合で先発出場を果たし、不動のレギュラーとして活躍。特に、主将であるリーチマイケル選手が負傷で離脱したリーグ戦中盤にはゲームキャプテンとしてチームを率い、抜群のリーダーシップを発揮しました。その貢献もあり、チームは14シーズンぶりとなるリーグワン初優勝という快挙を達成。歴史的なシーズンにおいて、中心選手としてチームを牽引しました。

個人としてもその活躍は高く評価され、2024年5月27日には2023-24シーズンのリーグワンベストフィフティーン（HO部門）に選出され、その栄誉に輝いています。

国内での目覚ましい活躍は、日本代表への扉を開きました。2024年6月22日、リポビタンDチャレンジカップ2024のイングランド代表戦に先発出場し、念願の日本代表初キャップを獲得しました。さらに、その一週間後の6月29日に行われたマオリ・オールブラックス戦では、JAPAN XVの共同ゲームキャプテンを務めるなど、国際舞台でもリーダーとしての資質を示しました。2024年9月21日現在までに日本代表キャップ数を6まで伸ばしており、今後の「BRAVE BLOSSOMS（日本代表）」における活躍にも大きな期待が寄せられています。

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