及川淳子
及川淳子（おいかわ じゅんこ）氏は、日本の中国研究者であり、中央大学文学部の教授です。専門分野は現代中国社会、政治社会思想です。
東京都出身の及川氏は、10歳の時に見たドキュメンタリー映画『長江』に魅了され、中国への関心を抱きました。16歳から中国語の学習を始め、神奈川県立弥栄西高等学校外国語コースを経て、桜美林大学文学部中国語中国文学科に進学、1996年に卒業しました。その後、同大学院国際学研究科に進み、1998年に博士前期課程を修了しています。さらに、2006年には慶應義塾大学通信教育部法学部乙類を卒業、2010年には日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程を修了し、「現代中国の言語空間における政治文化 :李鋭を中心とする「改革派老幹部ネットワーク」の形成と変容」というテーマで博士号（総合社会文化）を取得しました。
研究者としてのキャリアをスタートさせた後、2005年2月から2007年2月まで外務省在外公館専門調査員として在中国大使館広報文化部に勤務しました。その後、2016年に桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群の専任講師に就任し、2017年4月から2020年9月までNHKラジオ講座『おもてなしの中国語』の講師を務めました。2018年には中央大学文学部の准教授に就任、2023年より現職の教授として教鞭を執っています。
及川氏は、中国語学習書から専門書まで、幅広い分野で多数の著書を出版しています。
『中国語をはじめよう! 基礎から日常会話までマスターできる入門書』(ノヴァ, 2000年5月 / すばる舎, 2010年5月)
『とにかく30秒話す中国語基本フレーズブック』(すばる舎, 2008年6月)
『現代中国の言論空間と政治文化 「李鋭ネットワーク」の形成と変容』(御茶の水書房, 2012年1月)
『わたしの中国語 32のフレーズでこんなに伝わる』(白水社, 2012年4月)
『中国語で伝えたい自分のこと日本のこと』(白水社, 2015年3月)
『2年めの伝える中国語 自分のこと日本のこと』(白水社, 2019年2月)
『11通の手紙』（劉暁波）(小学館, 2019年5月)
これらの著書は、中国語学習者だけでなく、中国社会に関心を持つ人々にとっても貴重な資料となっています。
他の研究者との共著も多数あり、共同研究にも積極的に取り組んでいます。
『中国語で書いてみよう 文法のまとめと作文ドリル』(楊光俊,高村麻実共著, 三修社, 2002年2月)
『起きてから寝るまで中国語表現700』(顧蘭亭共著, アルク, 2012年1月)
『華流スターの中国語』(アルク中国語ジャーナル編集部企画・編集,本間史, 顧蘭亭, 中国語ジャーナル編集部共著, アルク, 2012年11月)
『読める、聞ける、わかる!中国語ニュース』(顧蘭亭共著, 中国語編集部編集, アルク, 2013年1月)
『中国語実用会話入門 DVDで体験!』(張曄共著, アスク出版, 2013年7月)
『「〇八憲章」で学ぶ教養中国語』(劉燕子共編, 集広舎, 2019年6月)
『起きてから寝るまで中国語表現1000 1日の「体の動き」「心のつぶやき」を全部中国語で言って会話力アップ!』(顧蘭亭共著, アルク, 2019年6月)
『六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか』(石井知章共編, 白水社, 2020年1月)
翻訳家としても活動しており、中国の思想や文化に関する書籍を日本語に翻訳し、日本に紹介しています。
劉暁波『天安門事件から「08憲章」へ 中国民主化のための闘いと希望』(劉燕子編, 横澤泰夫, 劉燕子, 蒋海波共訳, 藤原書店, 2009年12月)
『最後の審判を生き延びて 劉暁波文集』(廖天[キ], 劉霞 編, 丸川哲史,鈴木将久共訳, 岩波書店, 2011年2月)
『劉暁波と中国民主化のゆくえ』(矢吹晋,加藤哲郎共著訳, 花伝社, 2011年4月)
孫旭培『中国における報道の自由 その展開と命運』(高井潔司,西茹,魯諍, 雷紫雯共訳, 桜美林大学北東アジア総合研究所, 2013年7月)
馬立誠『憎しみに未来はない 中日関係新思考』(岩波書店, 2014年1月)
張博樹『新全体主義の思想史 コロンビア大学現代中国講義』(石井知章,中村達雄共訳, 白水社, 2019年6月)
廖亦武『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』(土屋昌明, 鳥本まさき共訳, 白水社, 2019年7月)
許紀霖『普遍的価値を求める 中国現代思想の新潮流』(中島隆博, 王前 監訳,徐行, 藤井嘉章共訳, 叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局, 2020年8月)
張博樹『紅い帝国の論理 新全体主義に隠されたもの』(中村達雄共訳, 白水社, 2022年7月)
* 栄剣『現代中国の精神史的考察 繁栄のなかの危機』(石井知章 監訳,阿古智子，及川淳子，古畑康雄，大熊雄一郎，村上太輝夫，麻生晴一郎，劉燕子 訳, 白水社, 2023年8月)
及川淳子氏の論文については、中央大学研究者情報データベースで詳細を確認できます。
中央大学研究者情報データベース 及川淳子
人物・来歴
東京都出身の及川氏は、10歳の時に見たドキュメンタリー映画『長江』に魅了され、中国への関心を抱きました。16歳から中国語の学習を始め、神奈川県立弥栄西高等学校外国語コースを経て、桜美林大学文学部中国語中国文学科に進学、1996年に卒業しました。その後、同大学院国際学研究科に進み、1998年に博士前期課程を修了しています。さらに、2006年には慶應義塾大学通信教育部法学部乙類を卒業、2010年には日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程を修了し、「現代中国の言語空間における政治文化 :李鋭を中心とする「改革派老幹部ネットワーク」の形成と変容」というテーマで博士号（総合社会文化）を取得しました。
研究者としてのキャリアをスタートさせた後、2005年2月から2007年2月まで外務省在外公館専門調査員として在中国大使館広報文化部に勤務しました。その後、2016年に桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群の専任講師に就任し、2017年4月から2020年9月までNHKラジオ講座『おもてなしの中国語』の講師を務めました。2018年には中央大学文学部の准教授に就任、2023年より現職の教授として教鞭を執っています。
著書
及川氏は、中国語学習書から専門書まで、幅広い分野で多数の著書を出版しています。
『中国語をはじめよう! 基礎から日常会話までマスターできる入門書』(ノヴァ, 2000年5月 / すばる舎, 2010年5月)
『とにかく30秒話す中国語基本フレーズブック』(すばる舎, 2008年6月)
『現代中国の言論空間と政治文化 「李鋭ネットワーク」の形成と変容』(御茶の水書房, 2012年1月)
『わたしの中国語 32のフレーズでこんなに伝わる』(白水社, 2012年4月)
『中国語で伝えたい自分のこと日本のこと』(白水社, 2015年3月)
『2年めの伝える中国語 自分のこと日本のこと』(白水社, 2019年2月)
『11通の手紙』（劉暁波）(小学館, 2019年5月)
これらの著書は、中国語学習者だけでなく、中国社会に関心を持つ人々にとっても貴重な資料となっています。
共編著
他の研究者との共著も多数あり、共同研究にも積極的に取り組んでいます。
『中国語で書いてみよう 文法のまとめと作文ドリル』(楊光俊,高村麻実共著, 三修社, 2002年2月)
『起きてから寝るまで中国語表現700』(顧蘭亭共著, アルク, 2012年1月)
『華流スターの中国語』(アルク中国語ジャーナル編集部企画・編集,本間史, 顧蘭亭, 中国語ジャーナル編集部共著, アルク, 2012年11月)
『読める、聞ける、わかる!中国語ニュース』(顧蘭亭共著, 中国語編集部編集, アルク, 2013年1月)
『中国語実用会話入門 DVDで体験!』(張曄共著, アスク出版, 2013年7月)
『「〇八憲章」で学ぶ教養中国語』(劉燕子共編, 集広舎, 2019年6月)
『起きてから寝るまで中国語表現1000 1日の「体の動き」「心のつぶやき」を全部中国語で言って会話力アップ!』(顧蘭亭共著, アルク, 2019年6月)
『六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか』(石井知章共編, 白水社, 2020年1月)
翻訳
翻訳家としても活動しており、中国の思想や文化に関する書籍を日本語に翻訳し、日本に紹介しています。
劉暁波『天安門事件から「08憲章」へ 中国民主化のための闘いと希望』(劉燕子編, 横澤泰夫, 劉燕子, 蒋海波共訳, 藤原書店, 2009年12月)
『最後の審判を生き延びて 劉暁波文集』(廖天[キ], 劉霞 編, 丸川哲史,鈴木将久共訳, 岩波書店, 2011年2月)
『劉暁波と中国民主化のゆくえ』(矢吹晋,加藤哲郎共著訳, 花伝社, 2011年4月)
孫旭培『中国における報道の自由 その展開と命運』(高井潔司,西茹,魯諍, 雷紫雯共訳, 桜美林大学北東アジア総合研究所, 2013年7月)
馬立誠『憎しみに未来はない 中日関係新思考』(岩波書店, 2014年1月)
張博樹『新全体主義の思想史 コロンビア大学現代中国講義』(石井知章,中村達雄共訳, 白水社, 2019年6月)
廖亦武『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』(土屋昌明, 鳥本まさき共訳, 白水社, 2019年7月)
許紀霖『普遍的価値を求める 中国現代思想の新潮流』(中島隆博, 王前 監訳,徐行, 藤井嘉章共訳, 叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局, 2020年8月)
張博樹『紅い帝国の論理 新全体主義に隠されたもの』(中村達雄共訳, 白水社, 2022年7月)
* 栄剣『現代中国の精神史的考察 繁栄のなかの危機』(石井知章 監訳,阿古智子，及川淳子，古畑康雄，大熊雄一郎，村上太輝夫，麻生晴一郎，劉燕子 訳, 白水社, 2023年8月)
論文
及川淳子氏の論文については、中央大学研究者情報データベースで詳細を確認できます。
中央大学研究者情報データベース 及川淳子
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。