吉井虹

吉井虹 (よしい こう)

吉井虹は、2003年8月1日生まれ、静岡県焼津市出身の現役大[[相撲]]力士です。時津風部屋に所属し、本名も吉井虹。身長178.6cm、体重164.7kg、血液型はA型。最高位は東幕下3枚目（2022年9月場所）です。

来歴

入門前

5歳から柔道を始めましたが、地元の相撲大会で優勝したことをきっかけに、やいづ相撲クラブへ。小学校時代には、わんぱく[[相撲全国大会]]でベスト16、全日本小学生[[相撲優勝大会]]で2位という実績を残しました。焼津市立港中学校に進学後も、全国都道府県中学生相撲選手権大会で個人16強、全国中学校[[相撲選手権大会]]（全中）でベスト32に進出。3年次には全中を制覇し、中学生[[横綱]]の座を獲得しました。

入門後

中学校卒業後、大[[相撲]]の中川部屋に入門し、2019年3月場所で初土俵を踏みました。中学生[[横綱]]から中卒で大[[相撲]]入りしたのは、吉井以前には過去3人しかいない異例の決断でした。複数の高校から推薦入学の誘いを受けていましたが、小学校5年生の頃には既に中学校卒業後の入門を決意していたといいます。入門先を中川部屋にしたのは、最初に声をかけてもらった縁からです。元幕内・旭里である中川親方からは、「相撲は中卒に有利だ」と口説かれたという逸話も残っています。初土俵の同期には、時疾風、北の若、大辻らがいます。

初めて序ノ口についた2019年5月場所で5勝2敗と勝ち越し。続く7月場所も6勝1敗で序二段を通過。三段目でも4場所連続で勝ち越し、2020年5月場所で16歳8か月26日という若さで新幕下昇進を果たしました。これは、中学校卒業前の入門が禁止された1972年以降では史上3位の若年昇進記録です。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同場所は中止。翌7月場所が幕下デビューの場所となりました。その直前、師匠の不祥事で中川部屋が閉鎖となり、時津風部屋へ移籍。移籍後初の幕下場所では、16歳で勝ち越しを決め、貴花田（後の第65代横綱・貴乃花）以来の記録となりました。その後も勝ち越しが続きましたが、2021年3月場所で初めての負け越し。同年9月場所は右手親指の靭帯を痛めながらも強行出場し勝ち越しましたが、手術の影響で11月場所は全休。2022年1月場所で三段目に陥落しました。しかし、1月場所で6勝1敗と大きく勝ち越し、すぐに幕下へ復帰。7月場所では7戦全勝で幕下優勝を果たしました。9月場所では関取昇進が見える東幕下3枚目まで番付を上げましたが、2勝5敗と負け越し。2023年1月場所では、全中決勝で対戦した大辻との一番が実現。2024年5月場所で自身初の幕下15枚目以内の地位での勝ち越し。

エピソード

吉井の名前「虹」は、母親が福山雅治の楽曲『虹』から名付けました。福山自身もラジオ番組で、ドラマ撮影中に稽古後の吉井とエレベーターで偶然一緒になったエピソードを語っています。

目標とする力士は嘉風、好きな有名人は白鵬と公言しています。

2020年7月、所属していた中川部屋が閉鎖となり、時津風部屋へ移籍。元中川部屋の兄弟子からは、「大丈夫か？」と気遣いの連絡があったそうです。吉井は「（移籍した時津風部屋は）みんな優しく受け入れてくれた。勝ち越しできるように1日1日集中してやっていく」と語り、7月場所を4勝3敗で終えました。

入門から2年未満で師匠が2回も交代するという異例の経験をしています。

主な成績

2025年1月場所終了現在

通算成績：129勝102敗7休（35場所）
幕下優勝：1回（2022年7月場所）

改名歴

吉井 虹（よしい こう）：2019年3月場所 -

関連項目

大[[相撲]]力士一覧

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