吉村弘
吉村弘（よしむら ひろし、1940年10月22日 - 2003年10月23日）は、日本の音楽家、作曲家であり、環境音楽の先駆者として知られています。神奈川県横浜市出身で、早稲田大学第二文学部美術科を卒業しました。
吉村弘は、サウンド・デザイン、グラフィック・デザイン、ヴィジュアル・ポエトリーなど、幅広い分野を横断する表現活動を行いました。特に、TOAとの共同施工による音響デザイン事業を多数手がけ、環境音楽の分野で独自の地位を確立しました。彼の作品は、単なる音楽にとどまらず、空間や環境と一体化した音響体験を創造することを目指していました。国立音楽大学や千葉大学で非常勤講師を務める傍ら、美術館などでの市民参加型ワークショップにも積極的に取り組み、音の魅力を広く伝えました。2003年、皮膚がんのため63歳で逝去。
1940年：神奈川県横浜市に生まれる。
1964年：早稲田大学第二文学部美術科を卒業。
1978年：NHK邦楽委嘱作品「アルマの雲」を作曲。
1980年代から2000年代初頭にかけて、数多くのサウンド・デザインを手がけました。
1983年：釧路市立博物館の館内環境音を制作。
1983年：西武百貨店池袋店の館内環境音楽を制作。
1984年：長野県松本市「ピレネ・ビル」の時報音を制作。
1988年：シュウウエムラMake Upパリ公演の音楽を担当。
1991年：営団地下鉄南北線の発車サイン音・接近音、王子駅構内環境音を制作（発車サイン音は後に都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線などでも採用）。
1992年：第一ホテル東京シーフォートの環境音を制作。
1998年：横浜国際総合競技場の外周部環境音を制作。
1998年：福岡三越の音と香のデザインを担当。
1999年：大阪国際空港ターミナルビル展望デッキの環境音を制作。
1999年：ヴィーナスフォート＜シュウウエムラ・ファクトリー＞の環境音を制作。
2001年：神戸市営地下鉄海岸線のサウンド・ピクトグラムを制作。
2002年：アクアワールド・大洗（大洗水族館）の環境音を制作。
2003年：神奈川県立近代美術館のサウンド・ロゴを制作（CD「フォア・ポストカード」として発売）。
市民参加型のワークショップを多数開催し、音の創造的な体験を共有しました。
1990年：「枯れ葉のレター作り」（目黒区[[美術館]]）
1991年：「水のアラベスク・音のかたち」（目黒区[[美術館]]）
1996年：「いたばしサウンド・ウォーク」（板橋区教育委員会生涯学習）
1997年：「いたばしサウンド・ウォーク」（板橋区教育委員会生涯学習）
1998年：「はじめての音体験」（立川市高松公民館）
1998年：「耳で観察サウンド・ハンティングツァー」（向ヶ丘遊園）
1999年：「志木サウンド・ウォーキング」（志木市公民館）
2001年：「森のなかでみつけた音」（霊山こどもの村）
NHK-FM 「環境音楽への旅」(1986年8月16日)
NHK-BShi 「光のコンサート'90」(1990年4月20日)
NHK総合 「列島リレードキュメント 都会の”音”をつくる」(1996年3月1日)
吉村弘は、数多くの作品を制作しました。
ナイン・ポストカード MUSIC FOR NINE POST CARDS(1982)
PIER & LOFT(1983) カセットテープのみ（2017年に初LP化）
AIR IN RESORT(1984) 資生堂「春の化粧品デー」プレゼント用LP
サラウンド SURROUND(1986)
グリーン GREEN(1986)
静けさの本(1988) 演奏：柴野さつき（ピアノ）
PIER & LOFT '89remix(1989) カセットテープのみ
「吉村弘の耳」展 カセットカタログ 音の島(1992) カセットテープのみ
Music for Your Mind Relaxation Music Vol.1 WET LAND(1993)
FACE MUSIC(1994)
Koto Vortex・Ⅰ 吉村弘の音宇宙(1994) 演奏：Koto Vortex（琴）
クワイエット・フォレスト QUIET FOREST(1996)
フォア・ポストカード FOUR POST CARDS(2004) 神奈川県立近代美術館委嘱作品
ソフト・ウェーブ/ウミネコ SOFT WAVE FOR AUTOMATIC MUSIC BOX(2005) 1973/1976年制作
FLORA 1987 (2006) 1987年制作
都市の音(1990年)
街のなかでみつけた音(1994年)
大江戸時の鐘 音歩記(2002年)
静けさの本(2003年) 1988年にCDで発売された作品のCDブック形式での再発売
吉村弘の世界 音のかたち、かたちの音(2005年) 神奈川県立近代美術館展覧会カタログ
環境音楽
現代音楽
アンビエント
ヒーリング・ミュージック
神奈川県立近代美術館
東京メトロ南北線
神戸市営地下鉄海岸線
故 吉村弘氏 巡回展開催のお知らせ TOA社HP ニュースリリース 2005年10月21日
吉村弘氏死去 作曲家 - ウェイバックマシン（2013年12月31日アーカイブ分） 47NEWS 2003年10月22日
地下鉄海岸線 音サインシステム
音空間 横浜国際総合競技場
第一ホテル 東京シーフォート「癒しの環境音楽」
パフォーマンス・フェスティバル・イン・檜枝岐 1986 福島県南会津郡檜枝岐村 中土合公園での1986年のパフォーマンス（動画）
WINDS CAFE GALLERY 2002年6月のパフォーマンスの模様
佐倉市立美術館 吉村弘「佐倉の鼓動」 2002年7月のワークショップの案内
* 図録の詳細「吉村弘の世界 音のかたち、かたちの音」 神奈川県立近代美術館HP
概要
吉村弘は、サウンド・デザイン、グラフィック・デザイン、ヴィジュアル・ポエトリーなど、幅広い分野を横断する表現活動を行いました。特に、TOAとの共同施工による音響デザイン事業を多数手がけ、環境音楽の分野で独自の地位を確立しました。彼の作品は、単なる音楽にとどまらず、空間や環境と一体化した音響体験を創造することを目指していました。国立音楽大学や千葉大学で非常勤講師を務める傍ら、美術館などでの市民参加型ワークショップにも積極的に取り組み、音の魅力を広く伝えました。2003年、皮膚がんのため63歳で逝去。
来歴
1940年：神奈川県横浜市に生まれる。
1964年：早稲田大学第二文学部美術科を卒業。
1978年：NHK邦楽委嘱作品「アルマの雲」を作曲。
サウンド・デザイン
1980年代から2000年代初頭にかけて、数多くのサウンド・デザインを手がけました。
1983年：釧路市立博物館の館内環境音を制作。
1983年：西武百貨店池袋店の館内環境音楽を制作。
1984年：長野県松本市「ピレネ・ビル」の時報音を制作。
1988年：シュウウエムラMake Upパリ公演の音楽を担当。
1991年：営団地下鉄南北線の発車サイン音・接近音、王子駅構内環境音を制作（発車サイン音は後に都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線などでも採用）。
1992年：第一ホテル東京シーフォートの環境音を制作。
1998年：横浜国際総合競技場の外周部環境音を制作。
1998年：福岡三越の音と香のデザインを担当。
1999年：大阪国際空港ターミナルビル展望デッキの環境音を制作。
1999年：ヴィーナスフォート＜シュウウエムラ・ファクトリー＞の環境音を制作。
2001年：神戸市営地下鉄海岸線のサウンド・ピクトグラムを制作。
2002年：アクアワールド・大洗（大洗水族館）の環境音を制作。
2003年：神奈川県立近代美術館のサウンド・ロゴを制作（CD「フォア・ポストカード」として発売）。
ワークショップ
市民参加型のワークショップを多数開催し、音の創造的な体験を共有しました。
1990年：「枯れ葉のレター作り」（目黒区[[美術館]]）
1991年：「水のアラベスク・音のかたち」（目黒区[[美術館]]）
1996年：「いたばしサウンド・ウォーク」（板橋区教育委員会生涯学習）
1997年：「いたばしサウンド・ウォーク」（板橋区教育委員会生涯学習）
1998年：「はじめての音体験」（立川市高松公民館）
1998年：「耳で観察サウンド・ハンティングツァー」（向ヶ丘遊園）
1999年：「志木サウンド・ウォーキング」（志木市公民館）
2001年：「森のなかでみつけた音」（霊山こどもの村）
TV・ラジオ出演
NHK-FM 「環境音楽への旅」(1986年8月16日)
NHK-BShi 「光のコンサート'90」(1990年4月20日)
NHK総合 「列島リレードキュメント 都会の”音”をつくる」(1996年3月1日)
作品
吉村弘は、数多くの作品を制作しました。
ディスコグラフィ
ナイン・ポストカード MUSIC FOR NINE POST CARDS(1982)
PIER & LOFT(1983) カセットテープのみ（2017年に初LP化）
AIR IN RESORT(1984) 資生堂「春の化粧品デー」プレゼント用LP
サラウンド SURROUND(1986)
グリーン GREEN(1986)
静けさの本(1988) 演奏：柴野さつき（ピアノ）
PIER & LOFT '89remix(1989) カセットテープのみ
「吉村弘の耳」展 カセットカタログ 音の島(1992) カセットテープのみ
Music for Your Mind Relaxation Music Vol.1 WET LAND(1993)
FACE MUSIC(1994)
Koto Vortex・Ⅰ 吉村弘の音宇宙(1994) 演奏：Koto Vortex（琴）
クワイエット・フォレスト QUIET FOREST(1996)
フォア・ポストカード FOUR POST CARDS(2004) 神奈川県立近代美術館委嘱作品
ソフト・ウェーブ/ウミネコ SOFT WAVE FOR AUTOMATIC MUSIC BOX(2005) 1973/1976年制作
FLORA 1987 (2006) 1987年制作
単著
都市の音(1990年)
街のなかでみつけた音(1994年)
大江戸時の鐘 音歩記(2002年)
静けさの本(2003年) 1988年にCDで発売された作品のCDブック形式での再発売
関連文献
吉村弘の世界 音のかたち、かたちの音(2005年) 神奈川県立近代美術館展覧会カタログ
関連項目
環境音楽
現代音楽
アンビエント
ヒーリング・ミュージック
神奈川県立近代美術館
東京メトロ南北線
神戸市営地下鉄海岸線
外部リンク
故 吉村弘氏 巡回展開催のお知らせ TOA社HP ニュースリリース 2005年10月21日
吉村弘氏死去 作曲家 - ウェイバックマシン（2013年12月31日アーカイブ分） 47NEWS 2003年10月22日
地下鉄海岸線 音サインシステム
音空間 横浜国際総合競技場
第一ホテル 東京シーフォート「癒しの環境音楽」
パフォーマンス・フェスティバル・イン・檜枝岐 1986 福島県南会津郡檜枝岐村 中土合公園での1986年のパフォーマンス（動画）
WINDS CAFE GALLERY 2002年6月のパフォーマンスの模様
佐倉市立美術館 吉村弘「佐倉の鼓動」 2002年7月のワークショップの案内
* 図録の詳細「吉村弘の世界 音のかたち、かたちの音」 神奈川県立近代美術館HP
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