アクアワールド・大洗

アクアワールド・大洗：海との出会い、学び、感動

茨城県大洗町に位置するアクアワールド・大洗は、太平洋を望む絶好のロケーションに建てられた、日本屈指の大型水族館です。リニューアルを経て、博物館や科学館のような展示手法を取り入れ、海の総合ミュージアムとして生まれ変わりました。年間100万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、茨城県を代表するレジャースポットとして、地域の人々に愛されています。

豊富な展示と特徴

延床面積約19,800平方メートル、5階建て（一部7階）の建物内には、約4,100トンの展示水槽と、総水量約5,100トンの巨大な水槽が設置されています。大洗沖の魚貝類から、世界中の珍しい生物まで、約580種68,000点の生物が展示されており、その多様な生態を間近で観察できます。

特に注目すべきは、シンボルマークでもある「サメ」の飼育です。55種類（2017年4月時点）という日本一の飼育種類数を誇り、多種多様なサメの姿を見ることができます。また、マンボウ専用水槽は、日本最大級の大きさを誇り、悠々と泳ぐマンボウの姿は圧巻です。世界最大級のマンボウ剥製やウバザメ剥製も展示されており、その大きさを実感することができます。その他、子供向けの大型屋内遊具施設「キッズランド」など、ファミリーで楽しめる施設も充実しています。

館内は8つのテーマ別ゾーンに分かれており、「茨城の海と自然・世界の海と地球環境」を基本テーマに、地球全体の環境について理解を深めることができるよう工夫されています。また、日本ではじめてペンギンショーを行った水族館としても知られ、現在も人気のイベントとなっています。

教育と地域への貢献

アクアワールド・大洗は、教育機関との連携も積極的に行っています。茨城県内の小学校の遠足スポットとして定番であり、遠足で訪れた人が親となり、再び子供を連れて来館するなど、世代を超えて愛されています。また、県外からの来館者やリピーターも多く、サメやマンボウといった目玉展示だけでなく、メディアへの積極的な露出やインターネット広告、鉄道広告など、広報活動にも力を入れています。

水族館は、茨城県の条例上、県営都市公園「大洗公園」内の施設と位置づけられており、公益財団法人いばらき文化振興財団によって管理運営されています。研究機関としての側面も持ち、茨城県沿岸に来遊または漂着・座礁する生物の調査に力を入れており、特にサメとクラゲの定点調査を継続しています。

施設の構成

- 出会いの海ゾーン: 大洗近海の生物や、巨大水槽でのアクアウォッチングが楽しめます。
- 暗黒の海ゾーン: 深海魚やクラゲなど、神秘的な世界を体験できます。
- 世界の海ゾーン1: 沖縄から北[[海道]]まで、様々な地域の海の生物を観察できます。
- 世界の海ゾーン2: エトピリカやアザラシなど、北の海の生物を水中から観察できます。
- ミュージアムゾーン: 剥製標本やレクチャールーム、キッズランドがあります。
- 森と川ゾーン・出会いのデッキ: 那珂川の自然を再現したエリアで、川の生物を観察できます。
- オーシャンゾーン: イルカ・アシカショーや、太平洋を望む屋外展示があります。
- マーケットプレイス: お土産や特産品を購入できます。
- フードコート: 海鮮料理から洋食まで、様々なメニューが楽しめます。

イベントと体験

- アクアウォッチング: ダイバーが水槽の中から生物の生態を解説します。
- 水族館探検ツアー: 水族館の裏側を見学できます。
- イルカ・アシカオーシャンライブ: 人気のショーで、イルカやアシカのパフォーマンスを楽しめます。
- お食事タイム: 様々な生物の食事風景を見ることができます。

歴史と変遷

アクアワールド・大洗の前身は、1952年に開館した「大洗水族館」です。その後、1970年には「海のこどもの国大洗水族館」としてリニューアルオープンし、1976年には日本で初めてペンギンショーを開催しました。2002年には現在のアクアワールド・大洗として大規模リニューアルを行い、現在の姿となりました。

東日本大震災では、一時休館を余儀なくされましたが、その後復旧し、現在も多くの来館者を魅了し続けています。

利用案内

- 入場料: 大人2,300円、小・中学生1,100円、幼児（3歳以上）400円。
- 営業時間: 9:00～17:00（最終入館16:00）。特定日やイベントにより変動あり。
- 駐車場: 無料駐車場を完備。
- その他: 全館禁煙、ペットの入館は不可。

アクセス

- 公共交通機関: JR水戸駅からバスで約42分、鹿島臨海鉄道大洗駅からバスで約15分。
- 自動車: 北[[関東]]自動車道水戸大洗ICから約15分。

アクアワールド・大洗は、訪れる人々に感動と学びを与え、海の素晴らしさを伝える場所として、これからも多くの人に愛され続けるでしょう。

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