吹田駅 (阪急)

阪急電鉄吹田駅：歴史と概要

大阪府吹田市にある阪急電鉄千里線の吹田駅は、1964年、それまでの旧・吹田駅と市役所前駅の統合によって誕生しました。駅番号はHK-89です。JR西日本の東海道本線吹田駅が近くにあります。この2駅は徒歩圏内ではありませんが、近接しているため、利用者の混乱を招く可能性があります。

歴史をたどる：複数の駅からの統合

現在の吹田駅の歴史は、大正時代まで遡ります。1921年、北大阪電気鉄道の十三～豊津間が開業した際に、東吹田駅と西吹田駅が設置されました。その後、幾度かの路線譲渡や会社合併を経て、1943年には東吹田駅が吹田駅に、西吹田駅が市役所前駅に改称されました。そして、1964年、わずか200mしか離れていなかった吹田駅と市役所前駅は、列車編成の長大化に対応するため統合され、現在の吹田駅が開業しました。旧吹田駅の跡地は、北千里方面ホーム側に一部残っていると言われています。

年表

1921年4月1日: 北大阪電気鉄道により東吹田駅、西吹田駅が開業
1923年4月1日: 新京阪鉄道の駅となる
1930年9月15日: 京阪電気鉄道千里山線の駅となる
1943年10月1日: 京阪神急行電鉄（現阪急電鉄）の駅となり、東吹田駅を吹田駅、西吹田駅を市役所前駅に改称
1964年4月10日: 吹田駅と市役所前駅を統合し、新吹田駅が開業
1967年3月1日: 千里山線が千里線に改称
1985年4月1日: 北口に改札口新設、自動改札機導入。同年秋に構内踏切廃止
2013年12月21日: 駅番号導入

駅の構造と周辺環境

吹田駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。分岐器や絶対信号機がないため停留所として分類されます。改札口は南改札口と北改札口の2箇所あり、南改札口は地下に位置し、歩行者用道路としても機能しています。北改札口は地上にあり、上下ホームは別々になっています。かつては北改札口に構内踏切がありましたが、1985年に廃止され、現在は地下道でホームが連絡されています。

利用状況

2023年の通年平均乗降人員は約14,235人です。年次別の利用状況は、大阪府統計年鑑や吹田市統計書に詳細なデータが記載されています。

周辺情報

JR吹田駅までは約600m離れています。また、近隣には東海道本線のガードがあります。おおさか東線の南吹田駅までは約1.7km離れており、JR吹田駅よりも阪急吹田駅の方がやや近いです。バス路線は阪急バスが運行しており、「吹田市役所前（阪急吹田駅）」停留所があります。駅前に複数の乗り場があり、駅から約300m離れた場所にも西口乗り場があります。

阪急吹田駅とJR吹田駅：混同しやすい駅名

阪急とJR西日本に同じ駅名を持つ駅は他にもありますが、吹田駅は、JR駅との距離が離れている点が特徴です。徒歩圏内ではないため、乗り換えには多少の時間を要します。特に、京都・滋賀方面から関西大学に通う学生など一部の利用者にとって乗り換え駅となるケースがあります。バス停についても、阪急吹田駅とJR吹田駅では名称が異なります。

隣の駅

下新庄駅
豊津駅

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