和泉多摩川駅

和泉多摩川駅 - 駅の概要と歴史

和泉多摩川駅（いずみたまがわえき）は、東京都狛江市東和泉に位置する小田急電鉄小田原線の駅です。この駅は、新宿駅から数えて17番目で、全体の距離は14.4 kmです。特に多摩川側のホームからは、登戸駅やよみうりランドが見える絶景が楽しめます。町田市を除いた東京都内では多摩川に最も近い駅です。

駅の沿革

和泉多摩川駅は1927年4月1日に開設され、その後の歴史は様々な変遷を経てきました。1937年には片瀬江ノ島駅行きの直通列車が停車するようになり、1948年には桜準急の停車駅となりました。しかし、1964年には準急の通過駅に変更され、1990年代後半には路線の高架化と駅前の再開発が行われました。

1995年3月26日には高架化が完了し、1999年4月には駅前ロータリーも完成して路線バスの乗り入れが始まりました。そして2014年1月には駅ナンバリングが導入され、2018年3月には東京メトロ千代田線の直通列車も停車するようになりました。2025年3月には準急の停車駅となる予定です。

駅名の由来

和泉多摩川駅という名前は、当初「多摩川」という名称になる予定でしたが、対岸にある「稲田多摩川駅」が開設されたため、「和泉」と「多摩川」を組み合わせる形で命名されました。このため、大阪府の和泉市とは無関係です。

駅の構造

和泉多摩川駅は高架駅で、相対式ホームを2面、4線を有しています。高架上には駅のホームと線路があり、改札口は地上に位置しています。駅は複々線区間にあり、各停が優等列車に追い越される際の時間調整が行われることがあります。改札口は登戸駅側と狛江駅側にそれぞれ設けられ、狛江駅側にあるのは後から設置されたものです。

施設とサービス

駅舎は1990年代に新築され、内部には多目的トイレや休憩コーナーがあります。売店やATMも設置されており、利用者の利便性を考慮した配慮がされています。また、エレベーターとエスカレーターも設置されており、利用者はスムーズに移動できます。

駅周辺の環境

和泉多摩川駅の近くには、警視庁調布警察署や東京都立狛江高等学校、和泉多摩川商店街などがあります。駅の北側には多摩川水害を伝える「多摩川決壊の碑」が立っており、この地域の歴史を物語っています。駅前には広場やロータリーがあり、そこからの交通も便利です。

さらに、駅両側には高架下商業施設「小田急マルシェ」があり、地域の住民や観光客にとっての賑わいの場となっています。バス路線も充実しており、狛江駅南口行や喜多見住宅行きの小田急バスが乗り入れています。

利用状況

2022年度のデータによれば、和泉多摩川駅の1日平均乗降人員は約13,358人で、70ある小田急線の駅の中で56位の利用者数となっています。これにより、地区の交通の要所としての役割を果たしています。

このように、和泉多摩川駅は交通の利便性に加え、地域の商業や文化とも密接に関連した重要な拠点となっています。

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