四ツ木斎場

四ツ木斎場：東京都葛飾区の総合火葬場

四ツ木斎場は、東京都葛飾区白鳥に位置する、東京博善株式会社（広済堂ホールディングスグループ）が運営する民間火葬場・斎場です。6つの斎場を運営する同社の施設の中でも、1989年に最初に全面改築された歴史ある施設です。

改築と近代化

1989年の改築では、火葬設備の近代化と無煙化が図られ、従来の煙突は撤去されました。桜並木が美しい、現在の建物と周辺環境はこの際に整備されました。その後、同社の他の斎場も四ツ木斎場をモデルに改築され、各施設でほぼ統一された葬儀手順が確立されました。当初は2011年に再度の建て替えが予定されていましたが、東日本大震災の被災者支援のため延期。その後、利用者の増加と葬儀の簡素化の流れを踏まえ、2015年から2016年にかけて大規模なリニューアル工事が行われました。

最新設備と充実のサービス

リニューアルされた四ツ木斎場は、12基のロストル式火葬炉（最上等7基、特別室2基、貴殯館2基、小型炉1基）を備え、都市ガスを使用しています。式場5室、休憩室18室、控室5室のほか、コーヒーコーナーや売店も完備し、利用者の快適性を重視した設計となっています。火葬料金は以前は非常に高額でしたが、現在は改定され、利用しやすくなっています。

リニューアルでは、「特別殯館」に代わる、よりグレードの高い「貴殯館」が新設されました。通夜・告別式は、原則として通夜は午後6時開式、午後7時閉式で一斉に行われ、告別式は他の葬儀や直葬との時間調整を考慮して行われます。出棺は霊柩車または斎場職員による台車を使用する二つの方法が選択可能です。

お花茶屋会館

四ツ木斎場敷地内には、2016年12月に「お花茶屋会館」が開業しました。遺体安置室（58体収容）のほか、小規模なお別れ室（6室）、面会室、打合せ室、処置室などを備えています。直葬を会館内で行うことで、火葬炉の利用効率を高め、他の葬儀の遅延を防止する役割を果たしています。

アクセスとその他

四ツ木斎場は、京成本線お花茶屋駅から徒歩5分、JR常磐線・京成金町線金町駅から都営バス草39系統で白鳥1丁目下車徒歩5分と、比較的アクセスしやすい立地です。著名人の葬儀実績もあり、多くの弔問客が訪れる施設となっています。石ノ森章太郎氏の葬儀もこの斎場で行われたとされています。

まとめ

四ツ木斎場は、最新の設備と充実したサービスを提供する、大規模で近代的な火葬場です。地域住民のニーズに対応しながら、常に改善を重ね、より良い葬儀サービスの提供を目指していることがうかがえます。 東京博善株式会社が運営する他の斎場（落合斎場、桐ヶ谷斎場、堀ノ内斎場、町屋斎場、代々幡斎場）と合わせて、東京都内における葬儀・火葬サービスを支える重要な拠点となっています。

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