代々幡斎場

代々幡斎場について

代々幡斎場（よよはたさいじょう）は、東京都渋谷区西原二丁目に位置する民間運営の火葬場兼斎場です。この施設は、「東京都市計画火葬場第1号代々木火葬場」として都市計画法に基づく都市計画事業の一環として、地域に重要な役割を果たしています。

歴史

代々幡斎場は江戸時代から続く伝統を持ち、当時はいくつかの寺院が共同で火葬場を運営していました。1889年5月20日に都市計画決定を受け、正式に火葬場としての機能が強化されました。現在、この斎場は東京博善株式会社によって運営されており、同社は東京都内に6つの斎場を管理しています。

斎場は、以前の火葬棟が寺院風の大型建築とされていた名残を残しつつ、1996年に全面改築されました。この際、現在の現代的なデザインに改装され、機能性も向上しています。また、名前の「代々幡斎場」は、かつてこの地点が豊多摩郡代々幡町として知られていたことに由来しています。

施設の概要

代々幡斎場は、火葬用の炉が10基設置されており、都市ガスを燃料とするロストル式の炉が用意されています。内訳は、最上等の火葬炉が6基、特別室が2基、特別殯館が2基です。また、また、斎場は合計で14室あり、うち7室は従来の式場として利用されており、葬儀の規模に応じて仕切り壁を動かして対応可能です。

新型式場

令和5年8月には、家族葬向けの新型式場が設けられ、以前の休憩室が改装されました。これにより、小規模な葬儀に特化した会場が整備され、式場の利用待ちを短縮できるようになっています。

サポート施設

また、休憩室が5室、控室が6室、コーヒーコーナーや売店が各3ヵ所ずつ完備され、利便性が向上しています。通夜は原則として午後6時から、告別式は別の部屋や外部で行われる葬儀と時間をずらして執り行われます。出棺の際には、霊柩車を使用して、または台車を用いて棺を移動する方法が選べます。

葬儀を行った有名人

過去には、青山孝史や五代目三遊亭圓楽、大山克巳、春一番など、多くの著名人がこの斎場で葬儀を行いました。火葬のみのケースとしては、野坂昭如もここで火葬されています。

アクセス

代々幡斎場へのアクセスは、京王新線幡ヶ谷駅から徒歩で約6分、小田急小田原線および東京メトロ千代田線の代々木上原駅からは徒歩約13分と、比較的便利な位置にあります。

このように、代々幡斎場は長い歴史を持ちながら、現代のニーズに応えるよう進化し続けている火葬場です。地域社会に深く根ざした存在として、多くの方々に支持されています。

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