国母駅

国母駅について

国母駅（こくぼえき）は、日本の山梨県中巨摩郡昭和町西条に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）の身延線の駅です。この駅はリニアモーターカー方式の中央新幹線の候補地の一つとして注目されています。国母駅の周辺地域は、その重要性から今後の発展が期待されています。

歴史の歩み

国母駅の歴史は1928年にさかのぼります。この年の3月30日、市川大門と甲府を結ぶ路線が開通し、富士身延鉄道の駅として設立されました。その後1938年には鉄道省がこの駅を借上げ、1941年には国有化されて鉄道省身延線の駅に位置づけられました。1960年11月1日には貨物取扱が廃止され、続いて1972年9月20日に荷物扱いも廃止されるなど、時代とともに駅の機能が変化してきました。また、1983年6月1日からは無人駅として運営されています。1987年には国鉄分割民営化に伴い、現在のJR東海の駅となりました。2025年にはICカード「TOICA」の利用が予定されています。

駅の構造

国母駅は島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、ホームは駅舎側から1・2番線に分かれています。1番線には甲府方面の列車、2番線には富士方面の列車が発着します。また、南甲府駅が管理する無人駅であり、駅の常永方端はスロープになっていて、そこから遮断機と警報機が付いた構内踏切が北の駅舎へとつながっています。駅舎はコンクリート造りの簡易なもので、内部には待合所と小さな窓口がありますが、無人駅のため窓口は閉まっています。自動券売機は設置されておらず、通常は乗車券を購入することができませんが、特定の日、たとえば毎年8月7日には市川三郷町で神明の花火大会が開催されるため、その際に限って窓口で乗車券が購入可能です。現在の駅舎は1999年に建設されたもので、開業当初から使用されていた木造の駅舎は過去のものとなっています。

利用状況

国母駅は毎日の乗車人員が一定数あり、地域の交通インフラとして重要な役割を担っています。周囲の住宅地から多くの通勤・通学客が利用しています。

駅周辺の環境

国母駅は昭和町と甲府市の境界に位置しており、駅名の由来となった国母の地名も甲府市に属しています。1970年代には近辺に国母工業団地が形成され、周辺は住宅地と工場が点在するエリアとなっています。また、駅前には国母観光自動車タクシーの乗り場があり、タクシーの利用も可能です。

アクロスプラザ国母

駅の近くには大和ハウスグループが運営する複合商業施設「アクロスプラザ国母」があります。ここには地元の主要な小売店や飲食店が集まり、利用者に便利なサービスを提供しています。主要テナントには、オギノ国母店やマクドナルド国母店、サンドラッグ国母店などがあり、地域住民の生活に密着した施設となっています。

周辺施設

国母駅周辺には、国母駅前郵便局や甲府市立大国小学校、甲府市立上条中学校など、さまざまな公共施設が存在します。また、ホームセンターやスーパーマーケットなどの商業施設も豊富で、住民にとって利便性の高い場所です。バス路線は駅前には入らないものの、近くの「国母駅入口」停留所からは山梨交通の路線バスが発着しています。

国母駅はこのように、地域にとって欠かせない交通の要所であり、多くの利用者に愛されている駅です。

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