国泰寺町 (広島市)

国泰寺町について

国泰寺町（こくたいじまち）は、広島県広島市中区にある地名で、新旧の魅力を兼ね備えたエリアです。本項では、現在の国泰寺町や過去の国泰寺村について詳しく探ります。

地理的特徴

国泰寺町は、広島市の中心部に位置し、北側は平和大通りに接しています。その北には広島本通商店街、さらに北には相生通り及び紙屋町交差点があります。国道2号線は1丁目の南側を通り、2丁目はこの国道の南に広がっています。西側には国道54号線（鯉城通り）が通り、大手町に接しています。このエリアには広島市役所や広島中央郵便局、広島国泰寺高等学校などがあり、オフィスビルや商業施設も多く見られるオフィス街です。また、大手町5丁目の鷹野橋商店街も近く、利便性が高い地域です。

隣接する地域

国泰寺町は周囲にいくつかの地域があり、北は中区小町、南は中区千田町、西は中区大手町、東は中区富士見町と接しています。地域同士が密接に関連しており、日常生活やビジネスシーンに重要な役割を果たしています。

歴史

国泰寺町の名称は、かつて全日空ホテルの近くに存在した国泰寺に由来しています。この国泰寺は、現在は広島市西区己斐上に移転しています。広島城の築城時期から藩政初期にかけては、この地は広島湾の一部であり、国泰寺や隣接する白神社の境界まで海が迫っていました。しかし、藩政期間中にこの涼しげな海は埋め立てられ、国泰寺及び白神社の南側に新たに造成された土地が「国泰寺村」と名付けられました。

近代に入ると、国泰寺村はさまざまな町名変更が行われ、北部の国泰寺町と南部の千田町などに分かれました。また、国泰寺や白神社の近くは、現在の小町（今は中町に変更）という住所に変更されました。特に1928年（昭和3年）に広島市役所が中島新町から国泰寺町に移転し、この町が市政の中心としての重要な役割を担うこととなりました。

住居表示

国泰寺町には1丁目と2丁目があり、住居表示として広く使われています。また、隣接する小町も重要な住所の一部とされています。

主な施設・教育機関

国泰寺町にはいくつかの重要な施設があり、特に広島中央郵便局や広島小町郵便局、中国電力本社ビルなどが存在します。教育に関しては、広島県立広島国泰寺高等学校があり、ここは広島一中として設立された実績ある学校です。また、通信制高校の広島県立西高等学校が隣接していましたが、2021年3月31日に閉校しました。その他にも並木学院高等学校や広島アニマルケア専門学校、広島市立国泰寺中学校など、教育機関が多く存在しています。

行政と交通

国泰寺町には広島市役所や中区役所などの行政機関があり、地域の発展に寄与しています。交通面では、国道2号線や平和大通り、鯉城通りといった主要な道路が通っており、交通の便も非常に良好です。また、広島電鉄宇品線の中電前電停と市役所前電停があり、広電バスの市役所前バス停も近くに存在しており、アクセスが非常に便利です。

国泰寺町は、歴史的背景を持ちながらも現代的な利便性を兼ね備えたエリアで、多くの人々に利用されています。

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