国際秘密警察 絶体絶命

国際秘密警察 絶体絶命

『国際秘密警察 絶体絶命』は、1967年に公開された日本のスパイ映画で、谷口千吉監督が作品を手掛けました。この映画は、国際秘密警察シリーズの第5作であり、1959年に都筑道夫が執筆した小説『絶望的な状況』を原作としています。特に、この作品ではアメリカの俳優ニック・アダムスが出演しており、彼にとっては日本映画への出演が3本目になります。過去の作品には『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『怪獣大戦争』などがあります。

ストーリーの概要

映画は、ブッダバル国の首相が暗殺される可能性を調査するため、国際秘密警察員である島田が香港で不審な死を遂げることから始まります。この出来事をきっかけに、北見は国际警察本部から派遣されたジョンと共に、危険な任務に取り組むことになります。彼らは、間もなく日本に訪れるブッダバル国首相を護衛するための捜査を開始します。

また、彼らの後を追うように、首相の命を狙う国際的な暗殺集団ZZZのメンバーたちも香港から日本にやって来ます。ZZZのプロフェッショナルであるハヤタやアヤコは、自らの任務を果たすために様々な手段を使い、次々と首相や北見、そしてジョンに襲い掛かります。緊迫した状況の中、北見たちはいかにして暗殺集団の脅威から首相を守るのか、アクション満載の展開が繰り広げられます。

主要キャスト

この映画には多くのキャストが出演しています。北見次郎役を三橋達也が演じ、主人公のジョン・カーター役にはニック・アダムスが抜擢されています。彼の声は矢島正明が担当しています。その他にも、ケン・ハヤタ役の佐藤允、女の子役の水野久美、トルコ帽の男役の平田昭彦など、豪華なキャストが揃っています。特に、ZZZのアヤコを演じる真理アンヌや、ZZZ香港支部長を演じる中村哲の存在も印象深いです。

スタッフについて

製作は田中友幸が務め、原作は都筑道夫、脚本は関沢新一が担当しました。撮影は斎藤孝雄が行い、美術は植田寛が手がけています。また、音楽は別宮貞雄が担当し、映画全体に緊張感を与えています。監督としての谷口千吉の手腕が光る作品です。

この映画は、国際秘密警察シリーズにおける重要な位置を占めており、スパイ映画というジャンルにおいて日本映画の一つの到達点を示しています。全体として、『国際秘密警察 絶体絶命』は、サスペンスとアクションが交錯する緊張感あふれる作品であり、観る者を引き込む魅力に満ちています。

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