土井利信

土井利信

土井利信（どい としのぶ）は、江戸時代中期に活躍した大名です。彼は三河国西尾藩の第4代藩主であり、後に三河刈谷藩の初代藩主となりました。刈谷藩土井家の4代目としても知られています。官位は従五位下・伊予守、後に大隅守に遷任されました。

生涯

享保13年（1728年）11月20日、第3代西尾藩主であった土井利庸の長男として誕生しました。ただし、生年は享保8年（1723年）とする説もあります。父の死後、享保19年（1734年）に家督を継ぎ、西尾藩主となりました。その後、延享4年（1747年）2月11日には三河刈谷藩へ移封されています。

藩主として、寛延元年（1748年）には朝鮮通信使の接待役を務めました。また、宝暦元年（1751年）には江戸城の和田倉門番という重要な役職も経験しています。宝暦14年（1764年）5月2日には大隅守に遷任されました。明和4年（1767年）8月18日、養子の利徳に家督を譲り、隠居生活に入りました。そして、明和8年（1771年）2月24日に44歳でこの世を去りました。

系譜

父母
父: 土井利庸
母: 本多忠央の養女、本多忠直の娘

正室
松平忠刻の養女、松平忠救の娘

子女
土井栄丸
土井嘉伝次
秀 - 小出英常正室
由利 - 酒井忠節継室

養子
土井利置 - 伊達宗村の六男
* 土井利徳 - 伊達宗村の三男

土井利信は、西尾藩主、そして刈谷藩主として、その治世の中で様々な役割を果たしました。特に、朝鮮通信使の接待役や江戸城の門番といった重要な役職を担ったことは、彼の政治的な手腕を示すものと言えるでしょう。また、自身の後継者として養子を迎えるなど、家系の存続にも力を尽くしました。その生涯は、江戸時代中期の大名としての責任と役割を全うしたものであったと言えます。

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