小出英常

小出英常：丹波園部藩の第六代藩主

小出英常（こいで ふさつね）は、江戸時代中期に丹波国園部藩の第六代藩主を務めた人物です。吉親系小出家の6代目にあたります。

生涯

英常は、第五代藩主・小出英持の次男として生まれました。正室は土井利信の娘、継室は井伊直存の娘を迎えています。

宝暦5年（1755年）4月15日、英常は将軍・徳川家重に謁見しました。宝暦7年12月18日（1758年）には、従五位下・伊勢守に叙任されています。明和4年12月7日（1768年）に父・英持が死去したため、家督を継ぎ、園部藩の藩主となりました。明和6年（1769年）10月1日には、幕府の役職である奏者番に就任しています。

安永4年（1775年）9月29日、英常は33歳という若さで死去しました。跡は長男の英筠が継いでいます。

系譜

父：小出英持（1706-1767）
母：不詳
正室：秀 - 土井利信の娘
継室：井伊直存の娘
長男：小出英筠（1775-1821）
生母不明の子女：
次男：小出英信
女子：稲垣定淳正室
女子：井伊直幸養女 - 立花鑑門継室
女子：小出英俊室


小出英常は、短期間ながらも園部藩の藩主として、また幕府の奏者番としてその役割を果たしました。若くして亡くなったものの、その後の園部藩の発展に繋がる礎を築いたと言えるでしょう。

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