土井利祐

土井利祐は、文政4年（1821年）に下野佐野藩主である堀田正衡の次男として誕生しました。実父の正衡は、刈谷藩の第2代藩主であった土井利徳の弟、堀田正敦の長男にあたります。天保9年（1838年）、先代藩主である土井利行が亡くなったため、その末期養子として家督を継承し、刈谷藩の第7代藩主となりました。

利祐は、血縁上は縁続きではありましたが、他家からの養子が続いていたため、藩内では反発や対立が生じ、藩内は騒然としました。このような状況の中、同年11月15日には第12代将軍徳川家慶に謁見し、12月16日には従五位下・山城守に叙位・任官されました。

天保14年（1843年）には、大坂加番に任じられ、同年11月には淡路守に遷任しました。しかし、弘化3年（1846年）12月13日に刈谷城にて26歳という若さで亡くなりました。後継者問題があったため、その死は弘化4年（1847年）2月3日に発表されました。その後、末期養子として迎えられた利善が家督を継ぎました。

利祐の系譜は以下の通りです。

実父：堀田正衡
養父：土井利行
正室：盈（土井利行の養女、土井利以の娘）
子女：
錦（土井利善正室）
良（金森近明正室、のちに土井忠直正室）
* 養子：土井利善（井上正甫の九男）

土井利祐は、若くして藩主となり、藩内の混乱という難しい状況にも直面しましたが、その短い生涯の中で藩政に尽力した人物でした。

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