城南 (藤沢市)

城南（じょうなん）

城南は、神奈川県藤沢市に属する地名です。現在の行政町名としては、城南一丁目から城南五丁目が置かれており、全域で住居表示が実施されています。

地理

藤沢市の西南部に位置し、市の明治地区の北西寄りにあたります。地域内には、高速交通の結節点として、国道1号藤沢バイパスと新湘南バイパスが接続する藤沢インターチェンジが設けられています。

周辺地域との境界線は、北側が大庭、東側が稲荷および藤沢、南側が羽鳥および辻堂神台、そして西側は茅ヶ崎市赤羽根および小和田と接しています。町丁目の配置としては、北西から北東にかけて順に一丁目から三丁目が並び、南東および南西に四丁目と五丁目が配されています。

域内を流れる主な河川としては、引地川が挙げられます。

歴史

城南の地は、古くから歴史に登場します。

平安時代中期（10世紀頃）には、相模国高座郡に存在した土甘（とかみ・となみ）郷の一部でした。
長治元年（1104年頃）、鎌倉景正によって開拓された大庭御厨の一部となり、伊勢神宮の荘園として管理されました。

江戸時代に入ると、この地域は旗本領となりました。

近代以降の行政区画の変遷としては、以下の通りです。

1878年（明治11年）11月18日：郡区町村編制法が施行され、行政区画としての高座郡羽鳥村が編成された際に、その一部となりました。
1889年（明治22年）4月1日：町村制が施行され、辻堂村、大場村、羽鳥村、稲荷村の四ヶ村が合併して、神奈川県高座郡明治村が発足しました。この際、明治村の役場が当地に設置されました。
1908年（明治41年）4月1日：明治村は、藤沢大坂町および鵠沼村と合併し、藤沢町となりました。
1940年（昭和15年）10月1日：藤沢町が市制を施行し、藤沢市の一部となりました。

現在の行政町名である城南一丁目から五丁目が新設され、住居表示が実施されたのは、1968年（昭和43年）10月1日のことです。

現代の状況

地域社会の状況については、国勢調査により人口や世帯数の推移が把握されており、また経済センサス調査によって事業所数や従業員数なども調査され、その変遷を追うことが可能です。

地域の子供たちが通学する市立小・中学校の学区は定められており、2020年3月時点の情報が存在します。

交通

城南域内に鉄道駅はありませんが、バス路線網が比較的発達しています。神奈川中央交通の運行する複数の系統バスが利用でき、藤沢駅北口、辻堂駅北口、茅ヶ崎駅、湘南台駅西口といった周辺の主要駅や、湘南ライフタウン、赤羽根、綾瀬車庫、慶応大学など、様々な方面へのアクセスが可能です。

道路交通においては、新湘南バイパスの藤沢インターチェンジが地域の主要な結節点となっています。このインターチェンジは国道1号の藤沢バイパスに接続しています。また、神奈川県道43号藤沢厚木線や神奈川県道44号伊勢原藤沢線といった主要な県道も地域を通っています。

施設

主な施設としては、藤沢市立明治小学校やメルシャン藤沢工場などが立地しています。

その他

郵便番号は251-0057であり、藤沢郵便局が集配業務を担当しています。

関連事項として、城南という地名は他の地域にも複数存在するため、文脈によっては曖昧さ回避の項目が参照されることがあります。

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