埼玉県道65号さいたま幸手線とは？意味をやさしく解説

埼玉県道65号さいたま幸手線

埼玉県道65号さいたま幸手線は、さいたま市浦和区の浦和駅西口交差点から幸手市内の内国府間交差点に至る、全長約40kmの主要地方道です。この道路は、歴史的な街道である中山道と日光街道の一部を構成しており、沿線には多くの史跡や自然が残されています。

概要

この道路は、さいたま市浦和区から北浦和までは旧中山道、さいたま市見沼区東宮下から幸手市南までは日光御成街道、幸手市南から終点までは日光街道の道筋を踏襲しています。元々は埼玉県道65号岩槻幸手線として岩槻市（現・さいたま市岩槻区）から幸手市を結ぶ路線でしたが、2005年に岩槻市がさいたま市に編入合併された際、埼玉県道64号さいたま岩槻線を吸収し、起点側が浦和区まで延伸されました。このため、現在では埼玉県道64号は欠番となっています。

起点からさいたま市岩槻区加倉の国道122号交点までは旧埼玉県道64号、岩槻区本町の国道122号交点から終点までは旧埼玉県道65号の区間です。

起点である浦和駅西口交差点から北浦和東口交差点までの区間は、歩道や自転車レーンの整備が進められており、都市計画道路中山道として整備が進められています。特に浦和橋から仲町交差点までの区間では工事が進行中です。また、2015年からは浦和駅西口交差点から仲町交差点までの美装化が行われています。

南埼玉郡宮代町の西粂原地区内は速度違反の取り締まり重点区間となっており、12時から14時と17時から19時の時間帯に速度規制（時速40km）が行われています。

地理

通過する自治体

この路線は、以下の自治体を通過します。

埼玉県
さいたま市（浦和区、緑区、見沼区、岩槻区）
白岡市
南埼玉郡宮代町
北葛飾郡杉戸町
幸手市

通称

旧中山道（さいたま市浦和区浦和駅西口交差点 - 北浦和駅東口交差点）：中山道と呼ばれることもあります。
浦高通り（北浦和駅東口交差点 - 不明）
門前通り（さいたま市（旧浦和市））

接続・交差する主な道路

重複区間
国道463号（さいたま市浦和区高砂「浦和駅西口交差点」 - さいたま市浦和区仲町「仲町交差点」）
埼玉県道2号さいたま春日部線（さいたま市見沼区「宮ヶ谷塔西交差点」 - さいたま市岩槻区本町）
国道122号（さいたま市岩槻区加倉「加倉北交差点」 - さいたま市岩槻区本町「本町交差点」）
埼玉県道154号蓮田杉戸線（さいたま市岩槻区鹿室「鹿室交差点」 - 白岡市岡泉「岡泉交差点」）
埼玉県道414号幸手停車場線（幸手市中「幸手駅入口交差点」 - 「中一南交差点」）
交差する鉄道路線
JR東北本線（浦和駅 - 北浦和駅間、浦和橋）
東武野田線（東武アーバンパークライン）（岩槻駅 - 東岩槻駅間、立体交差、野田線が高架）
東武伊勢崎線（和戸駅 - 久喜駅間、踏切）
交差する河川
見沼代用水（西縁）（さいたま市緑区・浦和区、山中橋）
芝川（さいたま市浦和区・緑区、大道橋）
見沼代用水（東縁）（さいたま市見沼区、七里橋）
深作川（さいたま市見沼区、簀子橋）
綾瀬川（さいたま市見沼区・岩槻区、大橋）
元荒川（さいたま市岩槻区、慈恩寺橋）
新堀排水路（さいたま市岩槻区、橋架はなし。地下で交差）
黒沼用水（白岡市、高台橋）
隼人堀川（白岡市、往環橋）
姫宮落川（白岡市、橋場橋）
備前堀川（南埼玉郡宮代町、国納橋）
備前前堀川 (南埼玉郡宮代町、和戸小橋）
古利根川（南埼玉郡宮代町・北葛飾郡杉戸町、和戸橋）
南側用水路（幸手市大字上高野）
中郷用水路（幸手市大字上高野）
東武日光線（杉戸高野台駅 - 幸手駅間、踏切）
倉松川（幸手市、志手橋）
北側用水路（幸手市、筋違橋）

沿道の主な施設

沿道には、多くの商業施設や公共施設、住宅地が広がっています。特に、さいたま市内の区間では、都市化が進んでおり、商業施設やマンションが多く見られます。一方、幸手市方面に向かうにつれて、田園風景が広がり、のどかな雰囲気が感じられます。

史跡

旧中山道沿い（仲町交差点そば）の仲町公園には、浦和宿本陣跡があります。ここは、かつて中山道六十九次のうち、日本橋から数えて3番目の宿場である浦和宿の本陣があった場所です。本陣の表門はさいたま市緑区大間木に移築され、市指定有形文化財となっています。
日光御成街道の道筋を踏襲している区間には、白岡市と杉戸町に一里塚が現存しています。また、さいたま市岩槻区には杉並木、杉戸町には松並木がわずかながら残っています。

ギャラリー

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脚注

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埼玉県道65号さいたま幸手線