堅田少輔

堅田少輔

堅田少輔（かただ しょうすけ、嘉永3年10月26日（1850年11月29日）- 大正8年（1919年）11月29日）は、幕末の長州藩士であり、明治から大正初期にかけて教育者、政治家として活躍した人物です。長州藩家老、衆議院議員、山口県都濃郡湯野村長を歴任しました。旧姓は高洲、諱は信義、親正。通称は健助、大和、少輔。

生い立ちと幕末の活躍

長門国阿武郡萩平安古（現在の山口県萩市平安古）で、長州藩士である高洲平七元忠の五男として生まれました。その後、同じく長州藩士である堅田安房謹恪の婿養子となり、家督を相続しました。

慶応元年（1865年）には八幡隊総管に就任し、第二次長州征討では芸州口から豊前小倉へ転戦。慶応3年（1867年）には鋭武隊総管となります。同年11月には討幕軍・山陽道出兵総督に任じられ、明治元年（1868年）1月には備後福山城を攻略するなど、幕末の動乱期に武士として活躍しました。

明治維新後の活動

明治維新後、明治4年（1871年）にアメリカ合衆国へ留学し、コロンビア大学に入学。明治8年（1875年）に帰国すると、工部大学校技手に就任しました。明治10年（1877年）に辞職し、東京に成章学舎を創立。

明治17年（1884年）には山口中学校（現山口県立山口高等学校）教諭に就任し、明治20年（1887年）には山口高等中学校教授に転じるなど、教育者として多くの人材育成に貢献しました。

政治家としての活動

井上正一が大審院判事となり議員を辞職した後、堅田は高等中学校を退職し、明治24年（1891年）7月の第1回衆議院議員総選挙山口県第2区補欠選挙で当選。明治25年（1892年）2月の第2回総選挙（山口県第2区、中央交渉会）でも再選され、衆議院議員として連続2期在任しました。

明治31年（1898年）には佐波郡立周陽中学校（現山口県立防府高等学校）長に就任。大日本教育会山口支会商議員も務めました。明治42年（1909年）には、堅田家伝来の所領であった都濃郡湯野村の村長となりました。

大正3年（1914年）に村長を引退し、山口湯田へ移り住み、大正8年（1919年）11月に病のため死去しました。

親族

兄に国司親相（長州藩家老）がいます。

堅田少輔は、幕末から明治、大正へと時代が大きく移り変わる中で、武士、教育者、政治家として多岐にわたる分野で活躍した人物です。彼の功績は、日本の近代化に大きく貢献しました。

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