塚原義弘

塚原 義弘 – 作曲家の軌跡

塚原 義弘（つかはら よしひろ、生年：1960年4月1日）は北海道釧路市に生まれた作曲家です。彼は現在、株式会社スタジオリッチョの代表を務めており、音楽制作において重要な位置を占めています。まず、彼の音楽の原点を探ると1980年、静岡県浜松市にある河合楽器ピアノ調律師養成所を卒業し、その後は釧路でピアノ調律師としてキャリアをスタートさせました。

その後、塚原氏は札幌市内のゲーム制作会社に入り、ゲーム音楽の世界に足を踏み入れます。この経験は彼の音楽的活動に大きな影響を与え、独立を果たした後は、ライブスタジオを設立し、自身の音楽表現を追求しました。また、大学における教育活動にも力を入れており、札幌大谷大学や東海大学、さらには札幌国際大学などでサウンドデザインの非常勤講師を務めています。これに加え、北海道作曲家協会にも所属している彼は、地域の音楽シーンに寄与している存在でもあります。

主な作品

塚原義弘氏は数多くの商業作品やゲームに楽曲や効果音を提供しており、その幅広い活動が特色です。テレビCMでは、HBCテレビの「もんすけシリーズ」、アニメーションを使用したHBCニュースの「オープニング・エンディングBGM」などを手掛けています。また、道新ぶんぶんクラブやリクルート、北日本フーズ（特に「キムチの歌」）やサッポロドラッグストア、ポッカコーポレーション（現在のポッカサッポロフード&ビバレッジ）の「ポッカレモン」など、様々な企業とのプロジェクトにも参画しました。さらに、JA共済や黒千石、三愛グループなど多岐にわたる企業の広告音楽も担当しており、その経験が音楽的多様性を育む一因となっています。

ゲーム音楽についても、彼の功績は顕著です。セガサターンの「桃太郎道中記」では映像音楽と効果音を制作し、アーケードゲーム「ブラッディロア2」や「ブラッディロア4」、PlayStation 2の「天外魔境III NAMIDA」など、多くの名作に彼の音楽が使用されています。特に「幻想水滸伝V」や「マリオパーティ8」など、名作RPGやパーティゲームにおいても彼の楽曲は重要な役割を果たしています。

さらには、Nintendo DSでの「タッチ!ボンバーマンランド スターボンバーのミラクル★ワールド」などにおいてサウンドデザイナーとしても活動し、Wiiやニンテンドー3DSの「DisneyMagicCastel My Happy Life」にも演奏者として関わっています。また、最新のプロジェクトとして、輓馬GO BANG！の三貴哲成（三好鉄生）とのコラボレーションによるニュー・シングルも手掛け、デビュー35周年記念作という特別な作品となっています。

塚原義弘氏はその多才な音楽家としての側面を持ちながら、教育や地域貢献にも携わり、今後も多くの人々に影響を与える存在であり続けることでしょう。彼の音楽は、北海道の文化を豊かにし、次の世代に受け継がれていくことでしょう。

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