外山軍治

外山軍治

外山軍治（とやま ぐんじ、1910年3月24日 - 1999年9月7日）は、日本の東洋史学者であり、大阪外国語大学の名誉教授を務めた。

経歴

大阪市に生まれ、徳島県に本籍を持つ。大阪府立住吉中学校、大阪高等学校を経て京都帝国大学文学部へ進学し、東洋史学を専攻した。羽田亨に師事し、1933年に卒業。その後は羽田の指導のもと、外務省文化事業部の助成金を得て満蒙文化の研究に打ち込んだ。

太平洋戦争後、大阪外国語大学の教授に就任。1962年には、学位論文『金朝史の研究』を京都大学に提出し、文学博士号を取得した。1974年に大阪外国語大学を定年退官し、名誉教授となった。退官後も、愛泉女子短期大学や堺女子短期大学で教鞭を執り、後進の育成に尽力した。

1999年、肺炎により逝去。

受賞・栄典

1982年には、長年の功績が認められ、勲三等旭日中綬章を受章している。

研究内容・業績

外山の専門は、東洋史の中でも満州・モンゴル高原における古代北方異民族の歴史であった。唐代史にも関心を持ち、『則天武后』などの著作を残している。また、中国近現代史の分野でも『太平天国と上海』などを発表した。学術研究以外にも書道にも深く精通していた。

著作

著書

訳・注解

編著

『貴族社会』(京大東洋史 2) 創元社 1952、新版 1976年
『世界史辞典』前川貞次郎・会田雄次共著、泰西社 1958
『隋唐世界帝国』(東洋の歴史 5) 人物往来社責任編集 1967、文庫化 中公文庫 2000
『人名事典』(東洋の歴史 13) 日比野丈夫共編、人物往来社 1967
『書の鑑賞』(入門書道全集 7) 春名好重共著、実業之日本社 1973
『東洋史通論』創元社 1983

参考文献

勝藤猛「外山軍治教授の訃」『東洋史研究』第58巻第3号、東洋史研究會、1999年12月、633-633頁
* 中公新書の略歴ほか

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