大中山駅

大中山駅は、北海道亀田郡七飯町大中山1丁目に位置する、北海道旅客鉄道(JR北海道函館本線鉄道駅です。駅には「H72」の駅番号が付与され、電報略号は「オウ」が使用されています。

歴史


この駅の開設は、長年にわたり地域住民からの駅設置を願う声に応える形で実現しました。当初は、仮乗降場として営業を開始しています。


駅名の由来


駅名は、所在する地名である「大中山」に由来しています。この地名は、かつて存在した二つの村、すなわち村内を流れる「大川」から名付けられた大川村と、1858年安政5年)に箱館奉行所の開拓担当であった中島辰三郎の姓にちなんで名付けられた中島村が合併した際に、「大中山村」として新たな村名が定められたことに由来します。

駅構造


大中山駅は、線路に対して向かい合う形で配置された相対式ホームを二つ備え、二本の線路を持つ地上駅です。これは複線区間にありながら、列車が線路を切り替えるための分岐器(転轍機)を持たない「棒線駅」と呼ばれる構造です。互いのホームの間は、両ホームの北側に設けられた跨線橋を利用して行き来することができます。かつては木造の駅舎が建っていましたが、現在は新しい駅舎が利用されています。

当駅は現在、駅員が配置されていない無人駅として運営されており、管理業務は隣の七飯駅が行っています。夜間の連絡先は五稜郭駅となっています。改札には、Kitaca対応の自動改札機が設置されていますが、磁気式の乗車券は使用できません。

駅周辺


駅周辺には、生活関連施設や自然に関わるスポットが見られます。

  • - 国道5号線:この道路の一部、桔梗駅から七飯駅にかけての区間には美しい赤松の並木が続き、「赤松街道」と呼ばれており、日本の道百選にも選ばれています。
  • - 七飯大川インターチェンジ:函館新道に接続するインターチェンジです。
  • - 七飯町役場大中山出張所:町の行政サービス窓口です。
  • - 函館中央警察署七飯南駐在所:地域の安全を守る警察施設です。
  • - 大中山郵便局:郵便や貯金、保険などのサービスを提供しています。
  • - 新函館農業協同組合(JA新はこだて)大中山支店:地域の農業を支える拠点です。
  • - 七飯町立大中山小学校、七飯町立大中山中学校:地域の子供たちが学ぶ教育機関です。
  • - 株式会社ジェイデバイス函館地区:旧ルネサス北日本セミコンダクタの本社・工場があった場所にある企業です。
  • - 七飯町健康センターアップル温泉:当駅から歩いて約15分ほどの距離にある温泉施設です。
  • - 横津岳登山口、横津岳国際スキー場跡:近くの横津岳への登山道入口や、かつて営業していたスキー場の跡地があります。
  • - 函館バス・大沼交通「大中山」停留所:公共交通機関であるバスの停留所が近くにあります。

隣の駅


北海道旅客鉄道(JR北海道函館本線
桔梗駅 (H73) - 大中山駅 (H72) - 七飯駅 (H71)

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