大久保一久

大久保一久

大久保一久（おおくぼ かずひさ、1950年7月22日 - 2021年9月12日）は、日本の音楽シーンで活躍したミュージシャンであり、フォークシンガー、シンガーソングライターです。広島県呉市出身で、昭和大学薬学部を卒業後、音楽活動と並行して薬剤師としても活動していました。血液型はA型で、「クボやん」の愛称で親しまれていました。

経歴

学生時代から広島フォーク村などで音楽活動を始め、ユイ音楽工房に入社。1973年には、フォークグループ「猫」に加入し、『猫・あなたへ』、『猫・エピローグ』のアルバム制作に参加しました。1975年、「猫」解散直前に脱退し、かぐや姫の伊勢正三とフォークデュオ「風」を結成。

「風」は叙情的なメロディーと美しいハーモニーで人気を博しましたが、1979年に活動を休止。大久保はソロ活動を開始しました。1983年にソロ活動を休止してからは、薬剤師として薬局に勤務。音楽活動からはしばらく離れていました。

1990年、南こうせつのライブ・イベント「第10回 サマーピクニック ファイナル」に伊勢正三とともに出演し、一夜限りの「風」が復活。2001年にはソロ活動を再開し、木下敬と「M」を結成しました。2007年には伊勢正三のソロコンサートに飛び入り参加し、28年ぶりに「風」が復活。その後もコンサートに出演するなど、精力的に活動を行いました。

2008年4月、伊勢正三のコンサートツアーのリハーサル中に倒れ、脳血管障害のため緊急手術を受けました。手術は成功し、退院後は広島の実家で療養生活を送っていましたが、2021年9月12日、急性心臓疾患のため東京都内の自宅で死去。71歳でした。近年は脳梗塞を患い、入退院を繰り返していました。

エピソード

アマチュア時代の1971年に自主制作した『知らない街で』は、吉田拓郎が初めて他人に提供した楽曲として知られています。

「風」時代には、アルバム「海風」あたりからそのポップなセンスが発揮されはじめ、「トパーズの色の街」などの楽曲で独自性を確立。「MOONY NIGHT」では伊勢正三に遜色ない世界観を完成させ、ソロ活動へと繋がりました。

大の広島ファンとしても知られ、『JAM JAM 11』（ラジオ大阪）のパーソナリティを務めていた際には、広島びいきのトークを展開し、大阪の局の番組でありながら、巨人だけでなく阪神をも揶揄する発言もしていました。

ディスコグラフィ

シングル

(省略)

アルバム

(省略)

オムニバス・アルバム

Folk Village～フォーク & ニューミュージック大全集～日本フォノグラム編（2001年2月21日、KITTY、UMCK-4017）-　「君のスカーフ」収録
Light Mellow Wing（2014年6月18日、Light Mellow、CRC-1762）-　「風紋」収録

出演

ラジオ

電撃わいどウルトラ放送局（1978年4月 - 1979年3月、ラジオ関東）
JAM JAM 11（1979年4月 - 1980年4月、ラジオ大阪）
MBSミュージックマガジン（1980年10月 - 1981年3月、MBSラジオ）
熱中スペース午前1時（1981年4月4日 - 1982年4月3日、MBSラジオ 土曜深夜 25:00 - 25:30　柏原芳恵と共演）
ミュージックタウン（1982年 - 1983年当時、中国放送　月曜 - 金曜深夜 24:00 - 24:15）

関連項目

猫 (フォークグループ)
風 (歌手)
電撃わいどウルトラ放送局
* 22才の別れ

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