大久保慎七

大久保慎七（おおくぼ しんしち）

プロフィール

大久保慎七は、1920年5月22日に東京府北多摩郡小金井村（現在の東京都小金井市）で生まれ、2015年2月1日に94歳で亡くなりました。彼は、小金井市の第10代から第12代市長を務めた人物です。

経歴

東京府立第二商業学校（現在の東京都立第二商業高等学校）を卒業後、小金井市土地開発公社理事長、総務部長を経て、1979年から1985年まで小金井市の助役を務めました。1987年に市長に初当選し、3期12年間にわたり市政を担いました。1999年に市長を引退した後も、税理士や不動産鑑定士として活躍しました。趣味は謡曲でした。

市長としての業績と課題

大久保慎七の市長在任中、小金井市は多くの課題に直面しました。特に、1985年に周辺住民の反対運動が起こった小金井ごみ問題は、彼の任期中も解決に至らず、後任の稲葉孝彦市長にも引き継がれました。この問題は、市民生活に大きな影響を与え、市政の重要な課題として長く議論されました。

また、小金井市役所がリースしている「小金井大久保ビル」も、大久保氏の親族が所有しており、市庁舎問題として長年議論されています。このビルは、10年間のリース契約のはずが、平成6年から2021年現在まで年間2億円以上の賃料が支払われ続けており、その総額は62億円にも上ります。この問題は、市の財政を圧迫し、市民からの批判も多く、現在も解決の見通しが立っていません。

受章

2000年には、長年の市政への貢献が認められ、勲四等瑞宝章を受章しました。

死去

2015年2月1日、老衰のため94歳で死去。叙従五位。

参考文献

* 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ株式会社、2005年。



大久保慎七は、小金井市の発展に大きく貢献した一方で、ごみ問題や市庁舎問題といった未解決の課題も多く残しました。彼の功績と課題は、小金井市の歴史において重要な位置を占めており、今後の市政運営においても考慮すべき点が多くあります。

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