大分県西部地震

大分県西部地震について

大分県西部地震は、2006年6月12日午前5時1分に発生した深発地震で、震源地は大分県由布市です。この地震は、フィリピン海プレートが日本列島の下に沈み込んでいる場所で起こりました。そのため、震央の由布市では小さな揺れしか感じられなかったにもかかわらず、遠方に位置する大分県佐伯市や広島県呉市、愛媛県今治市といった地域で最大震度5弱を観測しました。最初の報道では震源が大分県中部とされていましたが、後に西部に変更されました。

地震の詳細

この地震の本震は、2006年6月12日（月）の朝に発生し、その震源は以下の通りでした。

• - 震央の位置: 北緯33度8.0分、東経131度24.4分
• - 深さ: 146km（速報では140kmとの報道）
• - 地震の規模: マグニチュード6.2（速報では6.1）

最大震度が観測された地域には、上記で挙げた佐伯市などがあります。

余震の発生

本震の後、余震も観測されました。2006年7月31日の余震は、次のように記録されています。

• - 発生日時: 2006年7月31日13時50分
• - 震源: 大分県西部
• - 深さ: 117km
• - 地震の規模: マグニチュード3.6

人的被害

地震による人的被害は、大分県、広島県、愛媛県、山口県、宮崎県に広がり、計8人が負傷する事態となりました。これらは、主にベッドから落ちたり、落下物に接触することによって発生しました。

物的被害

物的な被害も見られ、大分県内では佐伯市と豊後大野市で計3棟の建物が部分的に破損しました。また、佐伯市の市営住宅ではエレベーターが一時停止し、山間部では小規模の土砂災害が発生しました。伊方発電所では点検中の制御棒位置指示計に不具合が見つかりましたが、これは災害前から稼働していなかったため、大きな問題には至りませんでした。呉市においても、入船山記念館の旧呉鎮守府司令長官官舎の一部が破損し、水道管が破裂するなどの被害が発生しました。

交通への影響

交通機関の運行にも影響が出ました。山陽新幹線は安全確認のため、新尾道駅から徳山駅間で始発列車が徐行運転を行いました。日豊本線では、臼杵駅と重岡駅で地震計が反応し、上下線で4本の列車が運休しました。また、坂ノ市駅以南では約2時間40分にわたって徐行運転が続きました。さらに、呉線や可部線、岩徳線は全線で一時的に運転が見合わせられ、山陽本線も一部区間で運転を停止しました。

終わりに

大分県西部地震は、震源近くではほとんど揺れを感じなかったものの、遠く離れた地域で大きな影響を与えました。これは、震源が非常に深かったためであり、そのための異常震域が発生しました。地震はその時の状況により異なる影響を及ぼすことがあるため、今後も注意が必要です。

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