大前駅

大前駅について

大前駅（おおまええき）は、群馬県吾妻郡嬬恋村大字大前に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）吾妻線の駅です。この駅は吾妻線の終着駅であり、列車の運行は多くありません。特に日中は、6時間以上も列車が発着しない時間帯が存在します。

駅の標高は840.4メートルで、群馬県内および関東地方の普通鉄道の駅としては、最も西に位置しています。駅周辺は自然に囲まれており、静かな雰囲気が漂います。

歴史

大前駅は、1971年（昭和46年）3月7日に吾妻線の長野原駅（現在の長野原草津口駅）から当駅までの区間が開業した際に設けられました。開業当初から無人駅として運営されています。

1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。そして、2014年（平成26年）10月1日には、東京近郊区間に編入されています。

駅構造

大前駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホーム上にはコンクリート造りの待合所があり、トイレも併設されています。駅は長野原草津口駅が管理する無人駅です。

プラットホームは4両編成の列車に対応した長さですが、線路はホームの端から約100メートルほど奥まで延びています。架線も線路末端付近まで張られているため、かつて特急「草津」に使用されていた651系電車のような7両編成の車両も入線・停車することが可能です。通常は普通列車しか来ませんが、行楽シーズンなどには臨時列車が発着することがあります。その際、臨時列車の編成が一時的に待避するために当駅まで回送されることがあります。

延伸計画

大前駅から嬬恋村中心部を経由して、信越本線（現在のしなの鉄道北しなの線）の豊野駅まで延伸する計画が存在しました。しかし、この計画は実現には至っていません。

利用状況

群馬県統計年鑑によると、大前駅の1日の平均乗車人員は、かつては公表されていましたが、2014年以降は無人駅となったため、数値の公表は行われていません。

駅周辺

駅は吾妻川沿いに位置し、国道とは大前橋で結ばれています。国道沿いには民家や嬬恋村役場、消防署分署があります。主な施設は以下の通りです。

嬬恋村役場
吾妻広域消防本部西部消防署嬬恋分署
嬬恋村デイサービスセンター
大前城跡
国道144号・国道406号
大前橋（吾妻川に架かる橋）
吾妻川

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■吾妻線

万座・鹿沢口駅 - 大前駅

その他

大前駅は、鉄道ファンにとっても興味深い場所であり、その終着駅としての独特な雰囲気や、かつて存在した延伸計画の名残を感じることができます。

脚注

注釈
出典

関連項目

日本の鉄道駅一覧
日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧

外部リンク

駅の情報（大前駅）：JR東日本

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