長野原草津口駅

長野原草津口駅について

長野原草津口駅は、群馬県吾妻郡長野原町に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）吾妻線の駅です。特急「草津・四万」の停車駅であり、草津温泉の最寄り駅として、多くの観光客に利用されています。

駅の概要

長野原草津口駅は、長野原町の中心駅であり、特急「草津・四万」の発着駅として重要な役割を担っています。2014年10月には、八ッ場ダム建設に伴い、線路が付け替えられました。旧線は吾妻川の左岸を通っていましたが、新線は右岸を通るようになり、駅の位置自体は変わらないものの、周辺環境は大きく変化しました。駅前施設もダム関連工事の影響で移転を余儀なくされ、現在では水没地域の代替地としての開発が進められています。

長野原町の生活再建策の一環として、2011年度から駅舎の改築工事が行われ、2013年7月に新駅舎が完成しました。新駅舎は1階に改札口とホームが設けられ、バリアフリー化されています。駅舎に隣接してバス・タクシー乗り場も整備され、利便性が向上しました。

歴史

長野原草津口駅は、1945年1月2日に長野原線・渋川～当駅間が開業した際に、貨物駅として開設されました。当初の駅名は長野原駅でした。その後、1946年4月には旅客営業を開始し、一般駅となりました。

1952年には、日本鋼管専用線が移管され、当駅～太子間の貨物支線が開業しました。1954年6月には、当駅～太子間でも旅客営業が開始されました。1967年6月には、渋川～当駅間が電化されました。

1970年11月には、当駅～太子間が休止となり、1971年3月には、当駅～大前間が延伸開業し、同時に線名が吾妻線に改称されました。また、貨物取扱も廃止されました。同年3月には、橋上駅舎に改築され、5月には休止中だった当駅～太子間が廃止されました。

1987年4月には、国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。1991年12月には、長野原草津口駅に改称されました。

2006年3月には、みどりの窓口が廃止され、「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されました。2011年6月には、駅構内改築工事の初期段階として、1番線を行き止まり方式とし、ホームと駅舎を結ぶ跨線橋が撤去されました。2012年2月には、「もしもし券売機Kaeruくん」の営業が終了しました。そして、2013年7月には新駅舎が完成し、8月には供用が開始されました。

2014年10月には、東京近郊区間に編入され、ICカード「Suica」が利用可能となりました。2015年8月には、駅前広場西側に「長野原・草津・六合ステーション」が開業し、食堂と土産物店が営業を開始しました。

駅の構造

長野原草津口駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎は3階建てで、構内には留置線が設けられています。2011年の改築工事により、1番線は折り返し専用となり、旧駅舎にあった改札口などは新駅舎の地平部分に移設されました。旧駅舎の一部は残されましたが、2013年度中に解体されています。

長野原草津口駅は直営駅であり、川原湯温泉駅から大前駅までの各駅を管理しています。改札口には簡易Suica改札機が設置されており、指定席券売機も利用できます。

のりば

特急「草津・四万」は基本的に1番線から発車します。高崎方面への始発・折り返し列車も1番線を使用しますが、特急停車中は2番線から発車します。

利用状況

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は668人です。近年は、観光客の増加などにより、利用者が増加傾向にあります。

駅周辺

長野原草津口駅は、吾妻川沿いに位置し、周辺には集落が点在しています。駅前には長野原駅前大橋が架かっており、町役場や国道145号へアクセスできます。

温泉地・観光地

長野原草津口駅周辺には、草津温泉、花敷温泉、尻焼温泉、野反湖、北軽井沢など、多くの温泉地や観光地があります。これらの観光地へは、駅前から発着するバス路線が便利です。

バス路線

長野原草津口駅からは、東京・新宿方面への高速バス、草津温泉方面、北軽井沢方面、花敷温泉・野反湖方面への路線バスが運行しています。

特記事項

以前は、駅舎とバスターミナルが連絡通路で直結されていましたが、2011年の駅舎改築工事に伴い、通路の形態が変更されました。新駅舎完成後、バスのりばとタクシーのりばも位置が変更されましたが、バリアフリー構造の通路で結ばれています。

隣の駅

吾妻線：川原湯温泉駅 - 長野原草津口駅 - 群馬大津駅

廃止路線

吾妻線（太子支線）：長野原駅 - 太子駅

長野原草津口駅は、草津温泉への玄関口として、また地域住民の生活を支える駅として、重要な役割を果たしています。

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