大原真理子

大原真理子（おおはら まりこ）は、1951年7月31日に神奈川県で生まれた日本の女優です。

長年にわたり演劇集団 円に所属し、舞台を中心に据えつつ、映画、テレビドラマ、テレビアニメ、吹き替えなど、多岐にわたるメディアでその才能を発揮しています。

舞台活動

演劇集団 円の団員として、多くの舞台作品に立ち、観客に深い印象を与えてきました。出演した舞台作品には以下のようなものがあります。

堂々たるコキュ
天竺徳兵衛韓噺
赤い鳥の居る風景
夜叉ヶ池
イェルマ
眠らぬための子守唄
かくてベタニアまで
夜汽車に乗った子供たち
TODAY
あきくさばなし
不幸（六行会ホール）
十三夜

これらの舞台を通じて、様々な役柄を演じ分け、演技の幅広さを示しています。

映画出演

映画界でも、重要な作品に参加しています。特に、世界的な評価を受ける黒澤明監督の作品『まあだだよ』（東宝製作）に出演。また、池端俊策監督がメガホンを取った『あつもの‐杢平の秋』（シネカノン製作）にも参加し、スクリーン上でも確かな存在感を放っています。

テレビドラマでの活躍

テレビドラマへの出演は非常に多岐にわたり、そのキャリアを通じて数多くの作品に顔を出しています。黎明期から現代まで、様々なジャンルのドラマで重要な脇役やゲストとして物語に深みを与えてきました。

初期の作品としては、1974年のNETドラマ『白鷺』、1976年のNHK作品『男たちの旅路「路面電車」』や連続テレビ小説『雲のじゅうたん』などがあります。その後も、『大奥』や、人気刑事ドラマシリーズに多数出演。

噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第45話（1980年） - 青柳ゆきこ役
特捜最前線（1980年〜1985年）
第183話「未熟児を棄てた女!」
第216話「レスポンスタイム3分58秒」
第364話「誘拐・天使の身代金!」
第372話「老刑事スニーカーを履く!」
第405話「浅草の老警官・7分間の嘘!」
第417話「誘拐ルート・5時間の追跡!」
ザ・ハングマンII（1982年）
大江戸捜査網 第5シリーズ 第170話（1983年）
科学戦隊ダイナマン 第23話（1983年）
太陽にほえろ! 第630話「必死のマミー」（1984年）
巨獣特捜ジャスピオン 第32話（1985年）
私鉄沿線97分署 第82話「アシタバ摘んで罪つんで」（1986年）
学校放送 はばたけ6年（1989年、NHK教育）
はぐれ刑事純情派 第2シリーズ（1989年）
スワンの涙（1989年）
さすらい刑事旅情編（1991年、1993年）
第4シリーズ 第10話
第5シリーズ 第18話
新説・三億円事件（1991年）
麗子の決闘 銃口に愛をこめて（1992年）
中学生日記
もう涙は見せない（1993年）
この世の果て（1994年）
長男の嫁（1994年）
世にも奇妙な物語 七夕特別編（1994年）
新・女検事 霞夕子 (2)「罪深き血」（1994年）
カミさんの悪口2（1995年）
わが町IV（1995年）
天晴れ夜十郎
角筈にて-鉄道員より（1999年）
付添人のうた
喪服のランデブー（2000年）
サイコドクター（2002年）
遺言 桶川ストーカー事件の深層（2002年）
GOOD LUCK!!（2003年）
血痕
囚人のジレンマ（2004年）
相棒 SeasonV 第8話（2006年）
その男、副署長（2007年、2009年）
第1シリーズ - 藁谷市子 役
第3シリーズ - 越坂里子 役
人間昆虫記（2011年）
スープカレー（2012年）
いつか陽のあたる場所で（2013年）
* 司法教官・穂高美子5（2016年） - 菊池春代 役

これらのリストからもわかるように、現代劇、時代劇、刑事ドラマ、サスペンスなど、非常に幅広いジャンルの作品で存在感を発揮してきました。

声の出演

声優としても活動の場を広げています。テレビアニメでは、2002年の『OVERMANキングゲイナー』への参加を皮切りに、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』では仕立て屋さん役を、『ARIA The ORIGINATION』では老婦人役を、『テガミバチ』ではハンの妻役を演じるなど、独特の声でアニメの世界に貢献しています。

また、海外作品の日本語吹き替えも担当しており、『サイダーハウス・ルール』や『ミステリー・グースバンプス』ではブリューワー夫人の声を務めています。

まとめ

舞台で培われた確かな演技力を基盤に、映画、テレビドラマ、アニメ、吹き替えと多方面で活躍を続ける大原真理子。その豊富なキャリアと幅広い活動は、日本のエンターテインメント界におけるベテラン女優としての揺るぎない地位を示しています。

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