大和田駅 (埼玉県)

大和田駅について

大和田駅（おおわだえき）は、埼玉県さいたま市見沼区大和田町二丁目に位置する、東武鉄道野田線（現在の東武アーバンパークライン）に属する駅です。駅番号はTD 04で、地域の交通の要所として多くの利用者に支持されています。

歴史

この駅は1929年11月17日に開設され、当初は北総鉄道野田線の一部として運行が開始されました。その後、1940年には周辺の町が合併して大宮市となり、1944年の陸上交通事業調整法により東武鉄道に吸収され、以降は同社の野田線の駅として機能してきました。

1995年には自動改札機が導入され、その後も数回の改修や設備の更新が行われました。2001年に浦和市、大宮市、与野市が合併してさいたま市が誕生し、さらに2003年にはさいたま市が政令指定市に指定されました。2016年には急行運行が開始され、2017年には特急「アーバンパークライナー」が運行されるようになりましたが、当駅は両方とも通過駅となっています。

駅構造

大和田駅は相対式ホーム2面2線を備えた地上駅です。駅舎は北側に位置し、大宮方面のホームとは跨線橋で接続されています。南側の地区へは、大宮寄りに位置する踏切を渡る必要があります。駅業務は東武ステーションサービスによって委託されています。

この駅は、第二次世界大戦中に米軍による空襲からの避難用に引込線が設置されていたことでも知られています。この引込線は春日部方面に向けて分岐していました。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は18,572人となっています。近年の乗降人員は安定しており、地元住民や通勤・通学客にとって重要な交通手段となっています。

駅周辺

大和田駅周辺には、北側と南側に商店街が広がっています。駅前は道路が狭く、交差点や踏切が存在するため、常に歩行者や車両で混雑しています。また、駅近くには見沼区役所や大宮武道館があり、住宅地も点在しています。特に駅から西へ1kmほど進むと、広大な見沼田んぼの田園地帯が広がり、自然の風景を楽しむことができます。

バス路線

駅の近くには「大和田駅」と「大和田駅南」というバス停があります。前者は駅から北に数十メートルの位置にあり、ここからは国際興業バスの「東大03」系統や、さいたま市見沼区のコミュニティバスが利用可能です。また、「大和田駅南」停留所は県道398号上に設置されており、乗合タクシー「カワセミ号」が停車します。地元の交通網が充実しているのも、この駅の魅力の一つです。

隣の駅

大和田駅の隣には、東武アーバンパークラインの大宮公園駅と七里駅があります。急行や区間急行は当駅を通過し、普通列車のみが停車します。このように、地域の交通の便を支えている大和田駅は、今後も多くの人々に利用されることでしょう。

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