大宮神社 (岩出市)

大宮神社

和歌山県岩出市にある大宮神社は、深い歴史と豊かな自然に包まれた神社です。

由緒

大宮神社の創建は和銅5年（712年）に遡ります。当時、熱田神宮から日本武尊を勧請し、この地の産土神として祀られたのが始まりです。

中世に入ると、高野山金剛峯寺を下った興教大師覚鑁が根来寺を開創する際、康治元年（1142年）に仏法の守護神として神祇官八神を祀り、さらに1,000神余りを勧請しました。これにより、大宮神社は総社権現、または三部権現、総社明神とも呼ばれるようになり、鳥羽上皇の勅願所にも定められ、大いに繁栄しました。

しかし、天正13年（1585年）の豊臣秀吉による紀州征伐（根来寺攻め）の兵火により、社殿は焼失してしまいます。現在の社殿は、江戸時代に紀州藩主徳川頼宣によって再建されたものです。

近代に入り、1873年（明治6年）には村社に、1923年（大正12年）3月27日には郷社へと列格されました。

祭神

大宮神社の主祭神は日本武尊です。また、配祀神として、神祇官八神（高皇産霊神、神皇産霊神、魂留産霊神、生産霊神、足産霊神、大宮賣神、御食津神、事代主神）や素戔嗚尊など、合わせて十二柱の大神が祀られています。

境内

大宮神社の境内は、鎮守の杜に覆われた約2万平方メートルの広さを誇ります。境内には、本社をはじめ、神楽殿、御供所、鐘楼などが配置されています。

また、摂社として、衣毘須大黒天社、正八幡宮、住吉社、春日社があります。

祭事

大宮神社では、毎年10月第1土曜日の深夜から大宮祭が開催されます。この祭りは斎刺祭（よみさしまつり）とも呼ばれ、地域の人々に親しまれています。

交通アクセス

• - JR和歌山線「岩出駅」から徒歩約10分
• - 和歌山バス那賀「岩出駅前」行きに乗車、「大宮」停留所で下車、徒歩約5分
• - 岩出市巡回バス、紀の川コミュニティバス「宮」停留所で下車、徒歩約5分

外部リンク

大宮神社 - 和歌山県神社庁

大宮神社は、その歴史と自然の中で、地域の人々の心の拠り所として、今もなお大切にされています。

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