大川賞

大川賞について

大川賞は、情報・通信分野における研究、技術開発、事業において、特に顕著な貢献を果たした人物を称えるために設立された賞です。公益財団法人大川情報通信基金によって運営されており、情報通信分野の発展に大きく寄与した個人に対して贈られます。

賞の内容

大川賞の受賞者には、賞状に加え、副賞として金メダルと1000万円の賞金が贈呈されます。この賞は、受賞者の長年の努力と功績を称え、情報通信分野の更なる発展を促進することを目的としています。

歴史

大川賞は1992年に創設されました。当初は日本人研究者のみが対象でしたが、1996年からは、日本人研究者と日本国外の研究者がそれぞれ1名ずつ表彰されるようになりました。この変更は、情報通信技術の発展が国際的な協力と貢献によって支えられていることを反映しています。

受賞者一覧

以下に、過去の受賞者とその業績を簡単に紹介します。

1992年: 網島毅
1993年: 高木昇
1994年: 喜安善市
1995年: 坂井利之
1996年: ロトフィ・ザデー / 西澤潤一
1997年: ジョン・ウィナリー / 斎藤成文
1998年: ルイス・M・ブランズカム / 平山博
1999年: ウォルター・A・ローゼンブリス / 熊谷信昭
2000年: ウィリアム・F・ミラー / 岡村總吾
2001年: レナード・クラインロック / 本多波雄
2002年: トーマス・E・エバーハート / 飯島泰藏
2003年: ミッシャ・シュワルツ / 嵩忠雄
2004年: ラジ・レディ / 坂村健
2005年: トーマス・S・フアン / 堀内和夫
2006年: ヘルヴィック・コーゲルニック / 末松安晴
2007年: J.K.アガワル / 金出武雄
2008年: アディ・シャミア / 今井秀樹
2009年: トマソ・ポッジオ / 川人光男
2010年: チャールズ・H・ベネット / 山本喜久
2011年: イングリッド・ドブシー / 村井純
2012年: ヴィクター・ズー / 古井貞熙
2013年: デイビット・E・カラー / 吉田進
2014年: オリヴィエ・フォージェラ / 池内克史
2015年: ハイミー・カーボネル / 辻井潤一
2016年: ジョン・L・ヘネシー / 相磯秀夫
2017年: デヴィッド・J・クック / 米澤明憲
2018年: コンスタンス・チャン－ハスナイン / 小山二三夫
2019年: マーティン・ケイ / 長尾真
2020年: ロバート・M・グレイ / 安田靖彦
2021年: ジョン・オサリヴァン / 宮原秀夫
2022年: シュリー・K・ナイヤー / 浅川智恵子
2023年: ヨシュア・ベンジオ / 宮野悟

これらの受賞者は、情報通信分野の様々な領域で画期的な業績を上げており、その研究や技術開発は、私たちの社会生活や産業に大きな影響を与えています。

大川賞の意義

大川賞は、情報通信分野の発展に貢献した個人を顕彰するだけでなく、若手研究者や技術者にとっての目標となり、さらなる技術革新を促す原動力となっています。この賞は、情報通信技術の進歩が社会全体に貢献するという信念を体現しており、その存在は非常に重要です。

参考文献

大川賞とは - 大川情報通信基金 (参照日: 2013年8月17日)
大川賞受賞者 - 大川情報通信基金 (参照日: 2013年8月17日)

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