大成跨線橋

大成跨線橋（大成橋）

大成跨線橋は、埼玉県さいたま市北区の大成町四丁目と東大成町二丁目を結び、JR東日本の高崎線および川越線を跨ぐ国道17号（中山道）の跨線橋（陸橋）です。地域住民からは「大成橋（おおなりばし）」という通称で親しまれています。

概要

竣工: 1936年
形式: 下路平行弦単純ワーレントラス橋
橋長: 60 m
幅員: 14.12 m
有効幅員: 13.62 m（車道9 m、歩道1.5 m×2）
支間長: 50 m

この跨線橋は、高崎線（大宮駅 - 宮原駅間）と川越線（大宮駅 - 日進駅間）を斜めに立体交差する形で架けられています。約45度の斜角を持つ斜橋であり、橋の両側のアプローチ区間には築堤が用いられています。

高崎線は複線で跨線橋の下を通過しますが、川越線は南側の築堤にトンネルを掘ってくぐり抜ける構造となっています。かつて川越線は高崎線に沿って跨線橋をくぐっていましたが、東北新幹線・埼京線の建設に伴い、川越線の電化複線化と大宮駅の地下化が行われたため、ルートが変更されました。現在、川越線は陸橋のすぐ北側で高崎線と分かれ、北西から南西へと約90度方向を変えています。

橋の東側すぐ脇には、東北・上越新幹線と埼玉新都市交通ニューシャトルが並行して走っています。それぞれの区間は、東北新幹線が大宮駅 - 小山駅間、上越新幹線が大宮駅 - 熊谷駅間、ニューシャトルが鉄道博物館駅 - 加茂宮駅間にあたります。

当陸橋の約350 m北には東大成町交差点があり、国道17号と旧国道17号である埼玉県道164号鴻巣桶川さいたま線（旧中山道）が交差しています。国道17号は、この交差点から鴻巣市箕田の箕田交差点まで、旧中山道の東側を平行する大宮バイパスとなります。

東大成町交差点から鴻巣桶川さいたま線を大宮駅方面に進むと、北区役所やステラタウンといった施設があります。また、東大成町交差点から東京都心（日本橋）側、および群馬県側へは、国道17号と旧中山道が交わる交差点が一定区間存在しません。

歴史

1936年: 竣工、4月開通。
1979年: 橋梁の塗装を実施。
2006年度: 橋梁定期点検で主桁や床版の劣化が確認される。
2009年度: 補修工事実施。
2015年3月25日: 補修工事実施。

景色

南西方向には美しい富士山を望むことができます。

アクセス

さいたま市北区コミュニティバスを利用し、「大成橋西」停留所から徒歩4分です。

隣の橋

高崎線: （起点） - 大栄橋 - 大成跨線橋 - 新大宮バイパス - 埼玉県道51号川越上尾線（ニッサン通り） - （終点）
* 川越線: （起点） - 大成跨線橋 - 新大宮バイパス - 富士見川越バイパス - （終点）

大成跨線橋は、長年にわたり地域の交通を支え、人々の生活に寄り添ってきた重要なインフラです。その歴史と役割を理解することで、この橋に対する新たな認識が生まれるでしょう。

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