大映レコード

大映レコードについて

大映レコードは、1967年に設立された日本のレコードレーベルで、映画会社の大映が運営していました。このレーベルは、同社の新規事業として創設された「レコード室」により運営され、1967年3月に設立されましたが、約3年間の短い期間で存在していました。

設立と初期の活動

大映レコードは、同年6月にテイチクと業務提携を結び、製造・販売業務をその会社に委託しました。この提携により、大映レコードの製品はテイチクが販売を行う形となりました。初めての新譜は1967年8月にリリースされ、勝新太郎が歌った「座頭市」および藤巻潤が歌った「若親分」の2曲でした。これらはそれぞれの映画シリーズの主題歌として知られています。

その後、大映レコードは「ガメラシリーズ」やその他多くの大映映画の主題歌をリリースしました。また、同社の専属俳優たちが歌ったオリジナル曲も数多く展開しました。特に、藤巻潤は自身が出演していたテレビドラマ『ザ・ガードマン』の主題歌「ガードマンの歌」をこのレーベルからリリースしました。

アーティストと楽曲

大映レコードには、田宮二郎や本郷功次郎、千波丈太郎、平泉征、江波杏子、渚まゆみ、姿美千子、三条魔子、渥美マリ、関根恵子など、多くの専属俳優や他の俳優も参加していました。特に、南州太郎や松方弘樹、黒沢良といった著名な俳優たちも数曲をリリースしています。さらに、八泉鮎子や麻里エチコ、ザ・トーイズ、ザ・スパッツといった専属の歌手やグループも数多く在籍していました。

当時、新聞広告には大映レコードの新譜情報がしばしば掲載されており、多くの人々に影響を与えていました。

販売元の変更と消滅

後に、販売元が日本コロムビアに移行したことで、コロムビアの社章とともに「Daiei RECORDS」のロゴが付けられるようになりました。また、コロムビアから発売されたコンパイルアルバムには、大映レコードの音源が収録されるケースも存在しましたが、この場合はコロムビアのレーベルが使用されました。例えば、コンパクト盤『テレビまんがヒットシリーズ 仮面ライダー／ガメラ・シリーズ』には、大映レコードの楽曲が収録されています。

ですが、1971年に大映が倒産すると、レコードレーベルも自然消滅したと思われます。この年には、勝新太郎の「座頭市」と「悪名 (河内音頭)」のシングル盤がテイチクから再発売され、かつての大映レコードの音源が新たな形で再リリースされました。

まとめ

大映レコードは、日本における映画音楽や俳優音楽の重要なプロデューサーであり、その活動は1960年代後半から1970年代初頭にかけて続きました。日本のエンターテインメント史において、その存在は語られ続けています。

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