大束川

大束川（だいそくがわ）

概要

大束川は、香川県中部（中讃地域）を流れる二級水系の本流です。讃岐山脈の北麓、前山丘陵に源を発し、讃岐平野の特徴的な景観である溜池からの流れを集めながら北へと流れます。その流れは、讃岐富士として知られる飯野山の東麓をかすめ、最終的には宇多津町で瀬戸内海（宇多津港）へと注ぎます。

河口付近の上空では、JR四国の予讃線・本四備讃線とその連絡線が交差し、高架線が三角形を形成する珍しい光景が見られます。

地理的特徴

大束川は、中流域において勾配が急変し、流路が狭くなるという特徴を持っています。このため、降水量が少ない時期には流域全体が水不足に陥りやすく、一方で台風などの大雨の際には洪水に見舞われやすいという、両極端な状況が発生しやすい河川です。特に、2004年（平成16年）の台風23号では、旧飯山町地域で約400戸もの家屋が浸水する被害が発生しました。このため、中流域を中心に水利工事が進められています。また、洪水が発生しても比較的早く水が引くことから、地元では「小便川」というあだ名で呼ばれることもあります。

また、大束川の東側を流れる綾川の滝宮付近では、かつて大束川の上流部が綾川に奪われた河川争奪の痕跡が見られます。

流域の自治体

大束川の流域には、以下の自治体が含まれます。

香川県
丸亀市（旧綾歌郡綾歌町、飯山町）
坂出市
綾歌郡宇多津町

支流

大束川には、以下の支流があります。

東大束川
中大束川

並行する交通

大束川には、以下の道路が並行しています。

国道438号
香川県道191号富熊宇多津線
瀬戸中央自動車道

また、かつて1930年（昭和5年）から1944年（昭和19年）にかけては、琴平急行電鉄の鉄道線が並走していました。

流域の観光地

大束川の流域には、以下の観光地があります。

飯野山（讃岐富士）

関連項目

讃岐平野

外部リンク

大束川流域水環境保全行動計画策定の目的、経緯について - 宇多津町サイト
* 大束川（丸亀市）の治水事業(PDF)

もう一度検索