大橋崇行

大橋崇行：文学研究者、ライトノベル作家、小説家としての多才な顔

大橋崇行氏は、1978年新潟県生まれの文学研究者であり、ライトノベル作家、そして小説家としても活躍する多彩な人物です。上智大学で国文学を学び、総合研究大学院大学で博士号を取得。専門は日本近代文学、特に山田美妙の研究に力を注いでいます。

学術研究者としての道

大学院修了後、大橋氏は国文学研究資料館での研究員を経て、岐阜工業高等専門学校、東海学園大学で教鞭をとりました。2021年からは成蹊大学文学部日本文学科准教授、そして2024年4月より教授として、後進の育成に尽力しています。

ライトノベル作家としてのデビュー

研究活動の一方で、大橋氏は2012年にライトノベル作家としてデビュー。処女作『妹がスーパー戦隊に就職しました』(スマッシュ文庫)を出版し、以降、独自の作風でファンを魅了しています。

小説家としての才能

2020年には「遥かに届くきみの聲」で双葉文庫ルーキー大賞を受賞。小説家としての地位も確立しました。2020年10月には柳家喬太郎監修の元、『小説 牡丹灯籠』(二見書房)を出版。

幅広い研究テーマ

大橋氏の研究領域は、山田美妙を中心とした近代文学に留まらず、ライトノベル、児童文学、コンテンツ文化史など多岐にわたります。その研究成果は、数多くの論文や書籍にまとめられています。

主要な研究テーマ

日本近代文学、特に山田美妙の研究
ライトノベル研究
児童文学研究
コンテンツ文化史研究

主要著作

単行本

ライトノベルから見た少女 / 少年小説史 現代日本の物語文化を見直すために（笠間書院、2014年）
言語と思想の言説［ディスクール］近代文学成立期における山田美妙とその周辺 （笠間書院、2017年）
中高生のための本の読み方――読書案内・ブックトーク・PISA型読解（ひつじ書房、2021年）
落語と小説の近代 文学で「人情」を描く（青弓社、2023年）

ライトノベル・フィクション作品

妹がスーパー戦隊に就職しました (スマッシュ文庫)
浅草文豪あやかし草紙 (一迅社メゾン文庫)
遥かに届くきみの聲 (双葉文庫)
週末は、おくのほそ道。(双葉文庫)
黄金舞踏 俳優・山川浦路の青春（潮文庫）

所属学会

コンテンツ文化史学会
日本児童文学学会
全国大学国語国文学会
日本近代文学会
昭和文学会
* 上智大学国文学会

大橋崇行氏は、研究者として、作家として、教育者として、多岐にわたる分野で才能を発揮し、日本の文学界に貢献しています。今後の活躍から目が離せません。

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