大浦 (長崎市)

長崎市大浦地区の詳細情報

大浦地区は、長崎県長崎市の中央地域センター管轄に属する地区であり、行政上の正式な地区名ではありませんが、一般的に大浦小学校・梅香崎中学校の校区、または旧戸町村大浦郷にあたる地域を指します。2013年6月末時点での人口は13,998人です。

地理

長崎市の中心部南側に位置し、長崎港の一角を占めています。松が枝ターミナルからは船が発着し、国道499号が海岸沿いを走り、路面電車やバスが頻繁に往来しています。海岸沿いでありながら平地が少なく、全体的に起伏の多い地形です。住宅は平地や斜面に密集しており、古くからの住宅街ですが、近年は道路事情の改善により、住宅が増加傾向にあります。東山手や南山手など、長崎市を代表する観光地も含まれており、名所やホテルが多数立地しています。

自治体・行政区分の変遷

市町村制施行時、大浦地区は長崎市の一部と戸町村大浦郷・浪ノ平郷に分かれていました。1898年に戸町村に該当する地域は長崎市に編入されました。行政区分の詳細な変遷については、長崎市の地名に関する資料をご参照ください。

町名

大浦地区には、以下の町名が含まれます。

相生町（あいおい）: 住宅地で、大浦石橋通り沿いには商業施設も多く、石橋電停があります。グラバースカイロードが上田町との境界に設置されています。
出雲1丁目-3丁目（いずも）: 住宅地で、大浦石橋通りに近い部分に住宅が密集しています。亀の子坂という急坂が特徴的です。
上田町（うえだ）: 階段道が多い住宅街で、大浦小学校があります。
大浦町（おおうら）: 大浦地区の中心部で、商業地域として栄えています。ホテルや孔子廟、梅香崎中学校があります。かつて外国人居留地だった場所です。
大浦東町（おおうらひがしまち）: 住宅地で、大浦石橋通りに沿っています。旧大浦郷の町の中で唯一「大浦」の名が残っています。
川上町（かわかみ）: 住宅地で、大浦石橋通り沿いに住宅が密集しています。大浦国際墓地があります。
小曽根町（こぞね）: 国道499号沿いに住宅やビルが並んでいます。
椎の木町（しいのき）: 住宅地で、バス通りは狭路ながら頻繁にバスが通過します。
下町（したまち）: 住宅地で、大浦石橋通り・オランダ坂通り沿いに商業施設も多いです。
高丘1丁目・2丁目（たかおか）: 丘陵地帯の住宅地で、大浦中学校があります。
常盤町（ときわ）: 長崎水辺の森公園とホテルがあります。
浪の平町（なみのひら）: 国道499号を挟んで住宅や工場が並んでいます。
西琴平町（にしことひら）: 海岸沿いは工場や商店、山側斜面は住宅地となっています。
八景町（はっけい）: 丘陵地帯の住宅地で、県道237号が縦貫しています。
東琴平1丁目・2丁目（ひがしことひら）: 住宅地で、金刀比羅神社があります。
東山町（ひがしやま）: 急な坂道や階段が多い住宅地です。
東山手町（ひがしやまて）: 詳細は東山手の情報を参照してください。
日の出町（ひので）: 住宅地で、大浦石橋通りに沿っています。
古河町（ふるこ）: 国道499号と小ヶ倉バイパスの分岐点に位置し、工場や商店が並んでいます。
星取1丁目・2丁目（ほしとり）: 住宅地は中央部に集中しており、自動車学校や山林もあります。
南町（みなみまち）: 丘陵地帯の住宅地で、長崎南高校の裏門があります。
南が丘町（みなみがおか）: 丘陵地帯の住宅地です。
松が枝町（まつがえ）: 大浦川沿いと海岸沿いに位置し、長崎港松が枝埠頭や公共施設があります。
南山手町（みなみやまて）: 詳細は南山手の情報を参照してください。
元町（もとまち）: 北部は住宅地、南部は山林で、どんの山公園があります。

施設

警察:
大浦警察署
石橋交番

教育機関:
大学・短期大学: 活水女子大学
高等学校: 海星高等学校（私立）
中学校: 長崎市立梅香崎中学校、長崎市立大浦中学校、海星中学校（私立）
小学校: 長崎市立大浦小学校

観光:
孔子廟
大浦天主堂
グラバー園
オランダ坂
長崎水辺の森公園

交通:
鉄道: 長崎電気軌道5号系統（大浦海岸通り電停、大浦天主堂電停、石橋電停）
バス: 長崎バス
道路: 国道499号

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203

関連項目

* 長崎市

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