大炊御門冬忠

大炊御門冬忠（おおいのみかど ふゆただ）は、鎌倉時代中期に活躍した公卿であり、大炊御門家6代当主です。内大臣・大炊御門家嗣の子として生まれ、大炊御門または香隆寺と号しました。官位は正二位・内大臣にまで昇り、後堀河天皇（86代）から亀山天皇（90代）の五朝に亘って仕えました。

経歴

寛喜3年（1231年）に叙爵し、公家としての道を歩み始めます。侍従、周防介、左近衛少将、左近衛中将といった官職を歴任し、着実に昇進を重ねました。暦仁2年（1238年）には従三位となり、ついに公卿の仲間入りを果たします。その後も、権中納言、権大納言といった要職を歴任し、建長2年（1250年）には正二位に叙せられました。弘長元年（1261年）には大納言に任じられ、右近衛大将も兼務しました。さらに翌年には左近衛大将に転任し、武官の высшую должность も занимает.

文永2年（1265年）から文永4年（1267年）にかけては、内大臣を務めました。しかし、文永5年（1268年）に腫物と痢病を発症し、出家を決意します。出家後は香隆寺入道と称するようになりました。同年中に薨去し、その生涯を閉じました。享年51歳でした。

系譜

父：大炊御門家嗣
母：持明院宗子 - 従三位。持明院基宗の娘
妻：中院通成養女? - 筑前守藤原長宗の娘?
長男：大炊御門信嗣
妻：藤原資季養女?
次男：大炊御門冬輔
生母不明の子女
男子：大炊御門氏嗣
男子：忠覚
男子：観円
* 女子：

大炊御門冬忠は、鎌倉時代中期における公家社会において、重要な役割を果たした人物の一人です。五朝に渡って天皇に仕え、数々の要職を歴任したことは、彼の能力と人望の厚さを物語っています。また、晩年の出家は、当時の社会における宗教観や価値観を反映していると言えるでしょう。

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