大畑町

大畑町（おおはたまち）

大畑町は、かつて青森県の下北半島、津軽海峡に面した沿岸に位置していた町です。イカ釣りなどの漁業と林業が主要な産業でした。2005年3月14日に隣接するむつ市に編入合併し、現在はむつ市の一行政地区「大畑町」となっています。

地理

大畑町は下北半島の北部に位置し、海と山に囲まれた自然豊かな地域でした。

山: 朝比奈岳などの山々が連なります。
河川: 大畑川が町を流れ、海へと注ぎます。
湖沼: 宇曽利湖（うそりこ）も比較的近い位置にあります。

気候

気候は、夏に「やませ」と呼ばれる冷たく湿った風の影響を受けやすく、比較的冷涼です。冬は日本海からの季節風の影響で、毎年数十センチの積雪が見られました。

隣接していた自治体

むつ市
下北郡：風間浦村、大間町、佐井村、川内町

歴史

大畑町の歴史は、明治時代の町村制施行に始まります。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、下北郡大畑村、正津川村が合併し、大畑村が発足。
1932年（昭和7年）4月2日：大火が発生し、360戸が焼失する甚大な被害を受けました。
1934年（昭和9年）5月1日：町制を施行し、大畑町となりました。
1951年（昭和26年）7月20日：大畑漁港が第3種漁港に指定されました。
2005年（平成17年）3月14日：下北郡川内町、脇野沢村とともにむつ市に編入合併し、大畑町は廃止されました。

歴代町長

1993年 - 2001年：川端一義
2001年 - 2005年：木下千代治

産業

大畑町の主要な産業は、漁業と林業でした。

漁業

津軽海峡に面しているため、イカ、ウニ、アワビなどの海産物が豊富です。特にイカ釣りは盛んで、新鮮なイカは地元だけでなく、全国各地に出荷されていました。

大畑漁港
正津川漁港
木野部漁港

姉妹都市・提携都市

国内
北海道標津町 1979年（昭和54年）2月11日

教育

町内には、高等学校、中学校、小学校がありました。

高等学校
青森県立大畑高等学校
中学校
大畑町立大畑中学校
小学校
大畑町立佐助川小学校
大畑町立小目名小学校
大畑町立二枚橋小学校
大畑町立大畑小学校
大畑町立関根橋小学校
大畑町立正津川小学校

交通

鉄道は廃止されましたが、バスが主な交通手段でした。

バス
JR東日本 大湊線下北駅前より、下北交通バスに乗車（40分）、大畑駅（バスの駅大畑）下車。

道路
一般国道
国道279号
都道府県道
むつ恐山公園大畑線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

大畑町には、豊かな自然を生かした観光スポットや、地域に根ざした祭りが存在しました。

大畑祭（9月）：地域最大の祭りとして親しまれていました。
薬研温泉（国民保養温泉地）：豊かな自然に囲まれた温泉地として、多くの観光客が訪れていました。
薬研渓流：美しい渓流が流れており、散策やハイキングに最適でした。
大安寺

関連項目

青森県の廃止市町村一覧
大間線 - 大間線第2期線のことで未成線
下北交通大畑線 - 大間線第1期線で開業時大畑線と名乗った。かつて大畑駅まで延びていた鉄道
* 大畑テレビ中継局

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