大龍志郎

大龍 志郎について

大龍志郎（だいりゅう しろう、1927年2月18日生まれ）は、北海道広尾郡大樹町出身の元大相撲力士です。彼の本名は高橋寸吉（たかはし すんきち）で、湊川部屋（入門当初は二所ノ関部屋）で活躍しました。最高位は1953年9月場所における西前頭19枚目で、身長173cm、体重89kgと、小柄ながらも力強い力士として知られました。彼の得意技は、右四つ、寄り、内掛けです。

来歴と人生

大龍は、小学校を卒業した後、地元の実業団相撲で能力を発揮しました。19歳のとき、同郷の著名な力士・十勝岩（当時は前頭筆頭）に憧れ、東京に上京しました。そこで、すぐに二所ノ関部屋に入門し、1946年11月場所で初めて土俵に立ちました。この初土俵の場所では、番付外から新序で連続して好成績を収めたため、翌場所では序二段に昇進しました。

進展を遂げる中、大龍は1950年1月場所で新十両に昇格しました。さらに、その3年後の1953年1月には、25歳の若さで幕内入りを果たしました。同年5月には、元兄弟子の十勝岩が創設した湊川部屋に移籍し、幕内での活動を開始しましたが、幕内在位はわずか2場所にとどまりました。それにも関わらず、彼は十両での活躍が長く続きました。

しかし、徐々に番付が下降し、1959年7月場所を最後に32歳で現役を引退しました。引退後は、東京都北区で相撲料理の店「大竜」を経営し、料理という別の形で相撲の魅力を広めました。

戦績

大龍の通算戦績は322勝321敗17休で、勝率は0.501でした。特に、幕内での成績は8勝22敗（勝率0.267）で、現役在位は合計48場所、そのうち幕内在位は2場所でした。具体的な場所別成績として、彼は得意の右四つからの攻撃で数々の人気力士との対戦を果たしました。

名称の変遷

大龍は1947年6月場所から1951年1月場所まで「大竜山 志郎」という名前で活動し、その後1951年5月場所から1959年7月場所にかけて「大龍 志郎」と名乗るようになりました。彼の名は力士としての努力と情熱を象徴しています。

まとめ

小柄ながらも、その技術と戦術で多くのファンに愛された大龍志郎は、相撲界において特異な存在でした。相撲を引退した後も、人々に忘れられることなく、その精力的な人生を続けました。大相撲力士としての彼の歩みは、後の力士たちにも影響を与え続けています。

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