天草アレグリアガーデンズ

天草アレグリアガーデンズについて

天草アレグリアガーデンズは、熊本県天草市本渡町広瀬に位置するリゾート施設です。この地は、1966年に開通した天草五橋によって九州本土からのアクセスが向上したことを受け、九州産業交通が設立した天草観光開発株式会社によって「天草海洋レジャーランド」として開業しました。

主要施設

ホテルアレグリアガーデンズ天草：本館には54室の客室があり、約220人を収容できます。別館には「華館」があります。
チャペル「ヴィスタ・ドゥ・マール」：結婚式場として利用されています。
天然温泉「ペルラの湯舟」：リゾート内で楽しめる温泉施設です。
駐車場：約100台を収容できます。

かつては水族館「天草いるかワールド」も存在しましたが、2010年12月15日に閉館しました。

歴史

開業当初、敷地内にはホテル、水族館の他に「自然動物公園」も存在し、猿や鳥獣類が飼育されていました。また、ホテル側と展望台・動物公園側を結ぶ「天草海上ロープウェイ」も運行されており、海を跨いで移動しながら景色を楽しめました。ホテルの前身は「天草国際ホテル」であり、天草諸島の中心的な施設として長年親しまれてきました。

2000年代に入ると、施設のリニューアルが行われ、ホテルは「天草国際ホテルアレグリア」と改称されました。また、宿泊客以外も利用できる温泉施設が開設されました。この頃、対岸の展望台・動物公園は閉鎖・売却され、ロープウェイも廃止されました。

その後、経営母体の九州産業交通グループの経営再建に伴い、2004年3月にホテルと水族館は地元企業の天草石油株式会社に譲渡され、施設全体が「天草アレグリアガーデンズ」と改名されました。ホテルも「ホテルアレグリアガーデンズ天草」に再度改称されました。

譲渡後、2005年には施設全体の全面リニューアルが実施され、チャペル「ヴィスタ・ドゥ・マール」が新設されました。温泉施設は「ペルラの湯舟」としてリニューアルオープンし、2007年には別館「華館」が開設されました。

2011年3月20日には「ペルラの湯舟」に家族風呂がオープンしました。

長年、九州産交の高速バス「あまくさ号」が敷地内のバス停に乗り入れていましたが、2015年3月31日をもって乗り入れが終了し、バス停も廃止されました。

天草いるかワールド

天草いるかワールドは、かつて天草アレグリアガーデンズ内にあった水族館です。2010年12月に閉館しました。

歴史

1966年に「天草海底自然水族館」としてホテルと共にオープンしました。館内には珍しい魚が多数飼育されており、巨大水槽やショープールがありました。2000年代には、イルカが飼育されるようになり、「天草ドルフィンワールド」と改称されました。その後、2004年に天草石油株式会社に譲渡され、「天草いるかワールド」に再度改称されました。

閉館時の入場者数は年間約4万人で黒字経営でしたが、施設の老朽化や専門医不足により、2010年12月15日に閉鎖されました。飼育されていたイルカやペンギンは他の施設に移され、従業員の一部も移籍しました。閉鎖後、施設は解体されグラウンド・ゴルフ場が建設される予定でしたが、2022年8月現在も施設は残っています。

飼育されていた生物

バンドウイルカ
ペンギン
スナメリ（過去に飼育、2009年2月に死亡）

アクセス

自動車：九州自動車道松橋ICから国道57号、天草五橋経由で約2時間。
鉄道・バス：熊本駅から九州産交バス「快速あまくさ号」で約2時間20～30分、終点「産交車庫前」下車後、徒歩約10分。または、本渡バスセンターからバスで約15分、「天草アレグリアガーデンズ入口」下車後、徒歩約5分。
飛行機：熊本空港から空港リムジンバスで桜町BTまで行き、「あまくさ号」に乗り換え、約3時間20分。天草飛行場からタクシーで約20分。
旅客船：三角港から高速船「天草宝島ライン」で前島港まで約20分。前島港からバスに乗り換え、約45分。

天草飛行場または本渡バスセンターからの送迎は宿泊者限定で予約が必要です。

注釈

情報は変更されている可能性があります。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

外部リンク

ホテルアレグリアガーデンズ天草

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