天野和明

天野和明

天野和明（1977年2月23日 - ）は、山梨県甲州市出身のアルパインクライマーであり、山岳ガイドとして多岐にわたる活動を展開しています。

プロフィール

明治大学法学部を卒業後、同大学体育会山岳部炉辺会に所属し、山岳部コーチも務めています。また、山岳同人チーム84、日本山岳会青年部、同人クライミングファイトといった団体にも所属。国立登山研修所登山指導員としても活動しています。

ICI石井スポーツ新宿西口店に勤務する傍ら、夏季には富士山山梨県側の八合目にある太子舘でガイドを務めています（富士吉田市認定富士山ガイド）。2010年からはICI石井スポーツ登山学校の講師、2016年からは校長として後進の育成にも力を入れています。2013年からは甲州市観光大使も務めています。

人物

高校時代に植村直己に憧れ、同じ明治大学に進学。山岳部では加藤慶信と親交を深め、共に登山をする際には頂上で「風林火山」の旗を掲げ、喜びを分かち合ったというエピソードがあります。また、都内の登山用品店や富士山の山小屋でも共に働きました。

小笠原諸島の南硫黄島や北硫黄島における世界遺産登録を目指した調査では、ルート開拓や荷物運びで研究者たちをサポート。2017年には南硫黄島での学術調査にも再び参加しています。

海外遠征時には、申請用に便宜的なグループ名「GIRI GIRI BOYS」を使用。2009年にピオレドール賞を受賞した際には、ICI石井スポーツでのアルバイト中に時給が50円上がったという逸話も持っています。

2013年8月には、富士山吉田口ルートのGoogle Map Street View撮影に協力。2014年1月からはスズキ・ハスラーの広告モデルとして、アウトドアスポーツをテーマにした記事型広告に登場し、登山の案内役を務めました。

主な経歴

1992年：甲州市立大和中学校卒業
1995年：山梨学院大学附属高等学校卒業
2001年：明治大学法学部卒業
2003年：読売新聞スポーツ賞 植村直己冒険賞特別賞受賞
2004年：山梨日日新聞野口賞受章
2008年：カランカ北壁初登攀により「第3回ピオレドール・アジア」を日本人初受賞
2009年：カランカ北壁初登攀により「第17回ピオレドール賞」を日本人初受賞
2009年：スパンティーク北西壁のアルパインスタイルによる登攀で「第4回ピオレドール・アジア」にノミネート
2010年：読売新聞スポーツ賞受賞

主な海外登山歴

2001年：ガッシャーブルムII峰[南西稜] (8,035m/パキスタン) 登頂
2001年：ガッシャーブルムI峰[北壁ジャパニーズクーロワール] (8,068m/パキスタン) 登頂(無酸素)
2002年：ローツェ[西壁] (8,516m/ネパール) 日本人初登頂(無酸素)
2003年：アンナプルナI峰[南壁] (8,091m/ネパール) 登頂(無酸素)
2005年：ヨセミテ国立公園 ワシントンコラム プラウ(V 5.6 C2F)
2005年：エルキャピタン タンジェリントリップ(VI 5.8 A2orC3F)
2006年：チョ・オユー[西北西陵] (8,201m/チベット)登頂(無酸素)
2006年：[シシャパンマ]][北壁アンチ・ヒンクスルート登頂(無酸素)
2006年：ヨセミテ国立公園、ジョシュアツリー ボルダリングツアー
2006年：アマ・ダブラム[南西稜] (6,812m/ネパール) ガイドアシスタントとして登頂
2007年：ポーラーサーカス(カナダ) 登攀
2008年：モンブラン・デュ・タキュル北東壁 スーパークーロワール ED2 IV 5+ M6
2008年：レ・ドロワット西峰北壁 メスナールート～レ・ジナットルート ED2 IV 5 M5
2008年：カランカ[北壁] (6,931m/インド) アルパインスタイルによる初登攀
2009年：マッターホルン[東壁] (スイス) 登頂
2009年：[メンヒ] 登頂
2009年：スパンティーク[北西壁] (7,027m/パキスタン) アルパインスタイルによる第3登

TVラジオ出演

2012年4月6日-現在：エフエム東京系「石井スポーツグループ presents 山小屋通信」
2017年12月8日：テレビ東京「本当にあった(秘)ミステリー」
2018年9月16日：NHK「NHKスペシャル」秘島探検 東京ロストワールド 第1集 南硫黄島

外部リンク

ICI石井スポーツ・アスリート紹介・天野和明
* 天野 和明 山と情熱のBlog

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