太原駅 (中国)

太原駅は、中国山西省太原市迎沢区に位置する、中国国鉄太原鉄路局が管轄する主要な駅です。この駅は、単式ホーム2面と島式ホーム3面を持つ地上駅で、12本の線路を有しています。駅構内には、出札室、6つの高架待合室、軟座/軟臥待合室、そして貴賓待合室があり、同時に9000人以上の乗客を収容できます。駅の南側には大規模な操車場が設けられており、旅客輸送だけでなく、貨物輸送においても重要な役割を担っています。

石太旅客専用線の建設に伴い、太原駅は大規模な改修工事を受けました。この工事は、ホーム、駅舎、線路の改修、そして検査施設の新規設置の4つの主要な工程に分けられ、駅の機能強化が図られました。

太原駅は、以下の複数の路線が乗り入れる要衝です。

石太線: 太原駅が終点であり、石家荘駅から243kmの地点に位置します。
石太旅客専用線: こちらも太原駅が終点であり、石家荘北駅から225kmの地点に位置します。
大西旅客専用線: 2014年7月1日に太原東駅 - 西安北駅間が部分開業し、2021年に全線が開業しました。
同蒲線: 大同駅からの起点より355km、楡次駅 - 太原北駅間は石太線と共用、華山駅までの全長は528kmです。
太新線: 太原駅が起点で、新郷駅までの全長は497kmです。
太焦線: 太原駅が起点で、修文駅まで同蒲線と共用、焦作駅までの全長は434kmです。
上蘭村線: 太原駅が起点で、太原北駅まで石太線と共用し、上蘭村駅までの全長は25kmです。
太嵐線: 太原駅が起点で、太原北駅まで石太線と共用し、鎮城底駅までの全長は64kmです。
白家荘線: 太原駅が起点で、桃杏駅までの全長は33kmです。

これらの路線が交わる太原駅は、旅客輸送と貨物輸送の両面で重要な役割を果たしており、特等駅として位置づけられています。2023年3月現在、110本の旅客列車が発着し、そのうち19本が始発列車です。また、2014年7月1日には、太原駅から7.8km離れた場所に太原南駅が開業し、太原市における鉄道輸送のネットワークがさらに拡充されました。

駅の周辺には、迎澤大街をはじめ、交通大厦（バスターミナル）、山西華苑賓館、凱樂大酒店、北倉大厦、太原市郵政局、晋鋁大厦、港龍海鮮酒楼、晋盛酒家、三晋国際飯店などの施設が点在しています。

太原駅の歴史は古く、1904年5月に正太線が着工されたことに始まります。1907年10月には正太線の開業とともに駅も開業しました。その後、1935年12月に南同蒲線が竣工し、1939年10月には正太線が狭軌から標準軌に改軌され、石太線と改名されました。1940年には北同蒲線も標準軌に改軌され、1949年10月以降には南同蒲線も同様に標準軌に改軌されました。1975年6月1日には、新駅舎が現在地に移転し、1993年1月1日に特等駅に昇格しました。その後も、1994年7月8日に高架ビルが開業し、2009年1月1日には石太旅客専用線が貨物列車による正式運行を開始し、同年の1月10日にはホームの嵩上げやホーム上屋の新設などの工事が完了しました。さらに、2009年4月1日には石太旅客専用線が正式な旅客運行を開始し、2014年7月1日には大西旅客専用線が開業しました。

太原駅は、以下の路線の隣駅を有しています。

石太線、同蒲線: 太原東駅 - 太原駅 - 北営駅
太中銀線: 太原駅 - 太原南駅
石太旅客専用線: 太原東駅 - 太原駅
* 大西旅客専用線:太原東駅 - 太原駅 - 太原南駅

これらの路線が複雑に交わる太原駅は、太原市だけでなく、山西省全体の交通の要として、その役割を果たし続けています。

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