奥山実

奥山 実（おくやま みのる）: 日本の牧師・宣教師

奥山実は1932年7月9日に生まれ、福島県で仙台藩の家老の家系に育ちました。学生時代には野球や弓道に熱中し、特攻隊に志願するなど愛国心が強い少年でした。洗礼を受けた教会は日本基督教団の長老派系で、彼の信仰の基礎が築かれました。

大学を卒業し、サラリーマンとして働いた後、彼は神の召命を受けて献身を決意しました。当初は東京神学大学を考えていましたが、神戸改革派神学校をすすめられました。そこでの教育を通じ、奥山は聖書を誤りのない神の言葉として受け入れるようになりました。岡田稔牧師から秘められた聖書信仰と改革派神学を学び、教会における信仰が深まりました。

奥山は福音自由教会に招かれ、日本キリスト改革派教会との違いに戸惑いましたが、神の導きと確信を持ち、牧師となりました。彼の業績の中には、キリスト者学生会との協力による共産主義者への伝道がありました。その結果、京都福音自由教会は教勢を伸ばしました。

当初は海外宣教に慎重でしたが、最終的にインドネシア宣教師としての召しを受け、現地での活動に取り組むことになります。その前に、創価学会が強い八尾での開拓伝道を行い、着実に教会を育てました。インドネシアでは、リバイバルが起こり、悪霊追い出しや奇跡が相次ぐ光景を目の当たりにしました。

1992年に出版した『悪霊を追い出せ-福音派の危機を克服するために』では、偶像崇拝や悪霊に関する福音派の姿勢に疑問を呈し、進化論への批判も行っています。また、偶像を破壊することの重要性を強調しました。

文学においては、夏目漱石や芥川龍之介、太宰治などの作品を通じてキリスト教理解を深める三部作を発表。また、クリスチャン新聞の論説委員として活躍し、当時の福音派を代表する存在と見なされました。1996年に創刊されたハーザーにも関与し、その後聖霊派に接近していきました。

2001年には、後千年王国説の富井健との論争をハーザー誌で展開し、2009年には日本プロテスタント宣教150周年記念大会の開催に尽力。2010年にはエディンバラ宣教会議100周年記念世界宣教東京大会の大会会長を務め、講演を行いました。

経歴

• - 1961年 神戸改革派神学校卒業後、京都福音自由教会の牧師に就任
• - 1965年 八尾福音自由教会を開拓
• - 1966年から8年間インドネシアで宣教に従事
• - 1975年 片柳福音自由教会の牧師に
• - 1986年から宣教師訓練センター所長
• - 2000年 世界宣教会議大会会長
• - 2006年 聖霊宣教大会大会会長
• - 2007年 エルサレムサミット大会委員長

家系と影響

奥山の先祖は仙台藩の家老であり、また彼の祖父の兄はロシア留学中に正教会の司祭となった後、日本に帰国して白河市で宣教を行い、横浜市で故人となりました。

著書

• - 『世の終わりが来る! 「ヨハネの黙示録」の私訳と講解』
• - 『漱石・芥川・太宰と聖書』
• - 『宣教師入門』
• - 『悪霊を追い出せ-福音派の危機を克服するために』
• - 『教会成長シンポジウム』

くすりとして、日本文化チャンネル桜や「聖書の時間・奥山実アワー」に出演するなど、彼の影響力は広がっていきました。

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