奥平昌恭

奥平昌恭

奥平昌恭（おくだいら まさやす）は、1877年（明治10年）6月16日に生まれ、1948年（昭和23年）5月4日に没した、明治から昭和前期にかけての実業家、政治家であり、華族でした。貴族院伯爵議員を務め、位階は従二位、勲等は勲三等でした。幼名は九八郎と称しました。旧中津藩主の家系に生まれ、日本の近代化に貢献しました。

経歴

東京府（現在の東京都）出身。伯爵・奥平昌邁の長男として生まれました。1885年（明治18年）1月16日に父・昌邁が亡くなったため、家督を相続し、伯爵を襲爵しました。

幼少の頃より奥平家の旧領である中津で学びましたが、その後上京し学習院に入学。さらに京都帝国大学法科大学（現在の京都大学法学部）を修了しました。1909年（明治42年）には欧米を漫遊し、国際的な視野を広げました。

1911年（明治44年）7月10日には、貴族院伯爵議員に選出され、研究会に所属し、1932年（昭和7年）7月までその職にありました。その後、1946年（昭和21年）5月9日に補欠選挙で再選され、1947年（昭和22年）5月2日の貴族院廃止まで在任しました。貴族院議員としては、国政に参与し、様々な政策の審議に貢献しました。

また、官有財産調査会委員、国有財産調査会委員、臨時財政経済調査会臨時委員などの公職を歴任し、国の財政や経済政策の立案にも関与しました。実業界では、極洋捕鯨監査役、飯野商事監査役、樺太鉄道会長、八千代生命社長、朝鮮銀行監事などを務め、 विविध企業の経営に携わりました。さらに、国際日本協会長、交詢社常議員なども務め、国際交流や社会活動にも積極的に参加しました。

栄典

1919年（大正8年）7月21日 - 従三位
1931年（昭和6年）5月1日 - 帝都復興記念章

親族

妻：奥平禎子（よしこ、有馬頼萬長女）
長男：奥平昌信（まさのぶ、1903年 - 1984年）
孫：寺下登代子（とよこ、1934年 - 、ヘンリー寺下夫人）
義孫：奥平邦雄 （1942年 -）
孫：奥平和子 （1944年 -）
妾：篠崎遊賀
* 庶子：奥平昌英（まさひで、1910年 - 1950年）

奥平昌恭は、華族としての地位に甘んじることなく、実業家、政治家として多岐にわたる分野で活躍し、日本の近代化に大きく貢献した人物です。彼の足跡は、 современное日本社会の礎を築いた人々の努力を示すものとして、記憶されるべきでしょう。

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