妙 (八戸市)

妙（みょう）

妙は、青森県八戸市に位置する地区であり、25の小字を有しています。八戸市役所から南東へ約5kmの場所に位置し、新井田川中流の右岸台地に南北2.4km、東西5kmにわたって広がっています。

地理

北は新井田、東は大久保、南は松館、三戸郡階上町蒼前西、西は十日市と隣接しています。鉄道の駅はありませんが、八戸久慈自動車道の八戸南インターチェンジ、国道45号、青森県道251号妙売市線が地区内を通っています。地区の東端には、八戸工業大学、八戸工業大学第二高等学校・附属中学校が立地しています。

歴史

地内からは、縄文時代の遺跡が発見されており、字蟹沢からは縄文時代前期の土器や人骨が埋没した蟹沢遺跡、字野場からは縄文時代後期の土器が発見された野場遺跡があります。

地名の由来は、中世に「めう野」と呼ばれていたことに遡ります。元和4年（1618年）の記録に「明村」とあるのが「妙」ではないかという説も存在します。永正年間（1504年～1520年）には、糠部郡最大の牧場として知られ、9000匹の馬が飼育されていた記録があります。この牧場は根城南部氏によって経営され、江戸時代には八戸藩の二大牧場の一つ「妙野の牧」として栄えました。

江戸期 - 1889年（明治22年）：三戸郡妙村
16世紀前後（1504年～1520年）：軍馬を育てる牧場として発展。
天正13年（1585年）：松館大慈寺・妙久山伝昌寺が八戸政栄（根城南部氏18代目）によって建立。
1889年（明治22年）- 1958年（昭和33年）：三戸郡大館村大字妙
1940年（昭和15年）：蟹沢配水池の工事が開始（戦時中断、1955年完成）。
戦後：字花生、大開地区は、第二次世界大戦後の入植者によって開拓。
1958年（昭和33年）- 現在：八戸市大字妙
1965年（昭和40年代）：国道45号の開通により開発が進む。
1972年（昭和47年）：八戸工業大学が開校。
1973年（昭和48年）：八戸工業大学第二高等学校が移転開校。

小字

字油久保、字市子林、字犬森、字内妙、字大開、字桶屋平、字蟹沢、字黒ケ沢、字坂中、字滝沢、字丹内、字丹内下、字大茂館、字西、字西平、字野場、字花生、字東、字藤蕪、字古戸、字分枝、字間山、字水上、字向野場

施設

商業施設
ミニストップ 八戸工業高校前店
ローソン 八戸妙店
教育機関
八戸工業大学
八戸工業大学第二高等学校・附属中学校

参考文献

* 角川日本地名大辞典編纂委員会(1985)「角川日本地名大辞典 青森県」角川書店 pp908

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